巨人今季初5連敗 ハーラートップ高橋 リーグ最下位打率の竜に3被弾…3位転落

[ 2021年9月11日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人1―10中日 ( 2021年9月10日    東京D )

<巨・中>2回無死、福田にソロホームランを浴びた高橋 (撮影・森沢 裕)
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 今季10勝の勝ち頭も流れを止められなかった。巨人は先発・高橋が4回1/3を5失点でKO。引き分けを挟み今季ワーストの5連敗を喫し、試合のなかったヤクルトに勝率で上回られて6月24日以来の3位に転落した。

 「昨日つくったいい流れを自分の投球で悪い流れにしてしまい、申し訳ない」。前夜は9回2死から3点差を追い付いて引き分け。流れを変えたはずだった。しかし、2登板連続で中5日となった24歳左腕は、京田への初回初球被弾に始まり、自己ワーストの3発を浴びた。前半戦は防御率2・51だったが、後半戦は5・01と苦しむ。

 序盤から直球、スライダーの制球を欠き、宮本投手チーフコーチは「ボールが高い。仕留められているのが、全て高めに浮いている」と指摘。顕著だったのは1―3の5回だ。1死から大野雄の中前打、京田の右越え2ラン、渡辺の中前打という3連打。いずれも真ん中から高めのスライダーを痛打された。直球の制球を欠いたことで、試合前時点で被打率・188の得意球に頼ったが、この日は「最善」ではなかった。今季2度目の先発出場だった4年目捕手・岸田との若いバッテリーの選択が裏目に出た。

 中継ぎ陣も崩れ、リーグ最下位のチーム打率(・240)の中日に対し今季初の2桁失点。原監督は「勝負の世界、いろんなことが起き得る。しっかり受け止めて明日からまた、というところ」と話した。11日はメルセデスが先発し、12日の広島戦はエース・菅野の中4日登板が決定。苦しい台所事情の中、先発陣をフル回転させて巻き返しを図る。(田中 健人)

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2021年9月11日のニュース