阪神・西勇輝の100勝を同姓同名の車いす陸上選手が祝福 「刺激もらっている。負けない活躍したい」

[ 2021年9月11日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4ー1広島 ( 2021年9月10日    マツダ )

昨年の宜野座キャンプで阪神の西勇輝(左)と初対面を果たした車いす陸上の西勇輝(提供写真)

 阪神・西勇と同姓同名で、親交があるパラ陸上車いす短距離の西勇輝選手(27)が祝福メッセージを本紙に寄せた。

 おめでとうございます。今回100勝を達成されましたが、西選手なら150勝、200勝ともっと勝ち星を積み重ねていけると思います。コロナ下で、なかなか、お会いすることもできないですけど、毎週登板日は楽しみにしていますし、全力で応援しています。

 僕は西選手をファンとして、アスリートとして尊敬していますし、目標にしています。出会いは3年ほど前に僕が取材してもらった時の記事を「SNSに載せてもいい?」と先輩の選手経由で連絡してもらったのがきっかけでした。それ以降、19年のCSファイナルステージの4戦目に招待していただき、20年2月には沖縄で合宿をしていた僕に「阪神のキャンプには来ないの?」と宜野座キャンプに誘っていただきました。「元気~」と西選手から優しく声をかけてもらい、“なんて人間的に素晴らしい人なんだ”と単純にファンとしてうれしかったです。

 今もたくさん刺激をもらっています。強気で向かっていく投球で、クレバーなスタイルは参考になりますし、自分のスタイルを貫く姿勢や相手を観察する目もすごいなと思います。1年143試合をフルで回っていくというのも、パラ陸上の世界では考えられないことです。ここまで西選手は何年も1年間フルで戦っていて、100勝はその積み重ねの証だと思います。

 自分の名前が大型ビジョンに刻まれて、西選手が出ることで、支えにもなっています。負けないような活躍をしたいと思いますし、世に出るニュース記事も“プロ野球選手・西勇輝”が多いので、競争意識じゃないですけど、少しでもその隙間に載れるようにと意識しています(笑い)。登板する試合には時々、足を運んでいます。神宮や甲子園にも見に行っています。これからも応援していきたいと思いますし、僕も負けないように頑張っていきます。(野村不動産パートナーズ・西勇輝)

 ◇西 勇輝(にし・ゆうき)1994年(平6)2月14日生まれ、東京都出身の27歳。先天性の二分脊椎症で小学5年から車いす陸上を始める。T54クラスで13年アジアユースパラゲームズ100、200、400メートルの短距離3冠。17年世界パラ陸上では200メートル8位入賞。野村不動産パートナーズ所属。1メートル58、58キロ。

続きを表示

2021年9月11日のニュース