ロッテ・佐々木朗希が覚醒!憧れマー君と初対決で自己最長8回2失点、公式戦最速158キロ、最多9K

[ 2021年9月11日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ3―2楽天 ( 2021年9月10日    ZOZOマリン )

<ロ・楽>汗を飛ばし力投する佐々木朗。本拠地初勝利はお預け(撮影・長久保 豊)
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 ロッテ・佐々木朗希投手(19)が、自己最長の8回を投げ、2安打2失点、自己最多9奪三振と好投し、チームのサヨナラ勝ちを呼び込んだ。直球はプロ入り後の公式戦最速となる158キロをマーク。憧れの存在だった楽天・田中将大投手(32)と初めて投げ合ったマウンドで躍動した。同点のまま降板し、待望の本拠地初勝利はお預けとなったが、日本球界を代表する右腕との対戦で、確かな成長を示した。

 13年11月3日、楽天VS巨人の日本シリーズ第7戦。前日の第6戦で160球完投した田中将が9回のマウンドに上がり、胴上げ投手になった。12歳の誕生日だった朗希少年には鮮烈な印象として残る。19歳の佐々木朗は、この夜に覚醒した。

 「子供の頃の自分に言っても信じないと思うけど、こうやって今、プロ野球選手でいることを感謝したい」

 憧れの投手との投げ合いが、眠っていた力を引き出したのか。直球はうなりを上げた。プロ入り後の公式戦で自己最速158キロを計測した。大船渡高時代に163キロをマークし、プロ入り後も昨年5月のシート打撃で160キロを記録した「令和の怪物」だが、直球の質は格段に上がった。

 4回まで完全投球。5回の先頭・茂木に二塁打を浴び、岡島の二ゴロで1点。6回には山崎剛にソロを浴びたものの、7回先頭の島内から圧巻の5者連続奪三振。それでいて「調子はよくなかった。ボール先行にならないようにコースを狙って投げた」と言うのだから末恐ろしい。わずか99球で自己最長となる8回を投げ、2安打無失点。無四球で自己最多9三振を奪った。

 本拠地初白星となる今季3勝目はお預け。しかし、9回のレアードのサヨナラ弾を呼び込んだのは、間違いなく2年目右腕だった。今年1月、田中将の楽天復帰を知った際には「(投げ合えたなら)夢みたい」と言った。現実となり「小さい頃は憧れていたので、その思いもよぎりながら一生懸命投げた」と打ち明けた。

 この日の佐々木朗はどこか違った。捕手からのサインに何度も首を振った。バックを守る野手は全員先輩だが、自ら声も掛けた。首位を守った井口監督も「マウンドさばきにも余裕があった。自分で投球も組み立てていた」と成長を認めた。

 リーグ制覇のために、2年目右腕は欠かせない存在となった。「優勝争いの中で投げさせてもらっている。その期待に応えたい」。まるで少年のように純粋に野球を楽しんだ佐々木朗は、日本一になった当時の楽天エースをまねして、今も黄色いグラブを愛用している。(横市 勇)

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