首都大学リーグ制覇の桜美林大 藤原悠太郎コーチが磨いた「ケース打撃」

[ 2021年7月2日 19:52 ]

打撃投手を務める藤原悠太郎コーチ
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 創立100周年の桜美林大は今春の首都大学リーグ戦を制し、2年ぶりの開催となった第70回全日本大学野球選手権に初出場した。日体大など強豪ひしめくリーグ戦では、状況に応じた打撃を行う「ケース打撃」で得点を重ねた。練習で戦術を落とし込み、攻撃の改革を担った藤原悠太郎コーチ(30)の貢献が光った。

 桜美林大が練習で取り組む「ケース打撃」は常に状況が変化する。アウトカウントとボールカウントを設定し、打者は塁へ配置された走者を進塁させる打撃をノーサインで行う。

 打撃投手も務める藤原コーチは「どういう打撃をしたら(進塁が)成功するのかを共有することが必要。最高の結果を求めにいくが、進塁打など最低限も設定することが大事です」。目まぐるしくケースが変わる中でも、得点の確率を上げるという共通認識はブレない。

 19年春は2部に降格するなど低迷したシーズンが続いた。状況を打破すべく、作冬からデータを細かく扱うようになり、得点の可能性が高まる1死三塁の形をつくることを目指した。「適時打で点を狙うのではなく、自分たちを犠牲にして点を取る」という新スタイルが機能。春季リーグの総得点26のうち、適時打による得点はわずか10。残りの16得点は「ケース打撃」による犠飛や内野ゴロが中心だった。

 4月24日には今秋のドラフト1位候補に挙がる筑波大・佐藤隼輔投手(4年)と対戦。1点目は内野ゴロ、2点目はセーフティースクイズ、3点目は犠飛と安打なしの得点を続け、最速151キロ左腕に黒星をつけた。

 「首都リーグのレベルは高い。チャレンジがないと勝機はない」と藤原コーチ。大学選手権では初戦で上武大に敗れたが、秋にはさらにアップデートした攻撃を披露するだろう。(柳内 遼平) 

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