巨人・菅野、4度目抹消で五輪不安…プロ9年目で初めて2戦連続3回持たず

[ 2021年7月2日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人10―4広島 ( 2021年7月1日    東京D )

<巨・広>3回途中降板した菅野(左)は桑田投手チーフコーチ補佐に声をかけられる(撮影・島崎 忠彦)
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 投球メカニックの歯車がかみ合わない。巨人・菅野が首をひねる。今季最短の2回1/3を4失点で降板。「迷惑をかけて申し訳ないです。一日でも早く100%の状態に戻れるように頑張ります」。逆転勝ちしたため、自身初の4連敗は免れた。

 侍ジャパンの建山投手コーチが視察する中での早期降板。自ら申し出た2軍での再調整を経て、中17日での登板だった。だが、宮本投手チーフコーチは「全てが今うまく機能していない。バランスも悪いですし、真っすぐもいかない」と状態の悪さを指摘する。前回6月13日のロッテ戦は2回2/3を4失点。2試合連続で3回を持たなかったのは、プロ9年目で初めての屈辱だ。

 良いときは下半身主導。土を踏んだ粘りが上半身に伝わり強さを生むが、上体に頼り球威が出ない。立ち上がりから球が浮き、制球力も欠いた。常時150キロ前後だった直球は最速145キロ。3回に自身と同じ日本代表の鈴木誠に浴びた2ランも、西川のソロも、ともに直球を運ばれた。

 「ちょっと僕の中では次の登板は難しい」と宮本コーチ。試合後に菅野と話し合いの場を持ち、今季4度目の出場選手登録抹消が決まった。3月30日に足の違和感、5月8日に右肘の違和感で登録を外れていて、万全の状態で戦えていない。

 視察した建山コーチは「(五輪の)初戦まで4週間ある。彼ならきっとうまく活用してくれる」と期待したが本番までは1カ月を切り、日本代表のエース候補に暗雲が立ち込めた。コンディションが整わない状態が続けば、五輪に大きな影響を及ぼすことになる。(神田 佑)

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2021年7月2日のニュース