振り返れば広島の足音…4連敗の中日・与田監督「序盤の失点が大きすぎると重くのし掛かかる」

[ 2021年7月2日 22:38 ]

セ・リーグ   中日3-9ヤクルト ( 2021年7月2日    バンテリンD )

<中・ヤ(12)>ヤクルトに敗れ、ガックリの与田監督(中央)(撮影・椎名 航)
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 今季2度目で最長タイとなる4連敗を喫し、借金はワーストを更新する9となった。3位・ヤクルトとの対戦成績は2勝8敗2分けと大きく負け越し、ゲーム差は8・5。気付けば、最下位・広島も3ゲーム後方にまで近付いてきた。

 与田剛監督(55)は「いつも言うように、相手に対していろんな取り組み方をみんなでやってきている。もちろん、今の数字に当然、満足なんかはしていないが、一つ一つ借金を返していくこと。シーズンが終わるまで最善を尽くしていくこと。それしかないですから」と冷静な口調で話した。

 チーム勝ち頭の先発・柳が4回を投げ、ともに今季ワーストとなる8安打5失点で降板。2番手・山本も2回5安打4失点と踏ん張ることができなかった。投手力が最大の長所だったチームに、異変が生じ始めている。1分けをはさむ4連敗中の失点は33。チーム防御率は3・30となり、阪神に抜かれて2位に“陥落”した。

 指揮官は「野手もだんだん状態が上がってきているが、序盤の失点の数が大きすぎると、それが重くのし掛かってしまう。それが今の現状。今までできていた、できる限りゾーンで勝負するという基本をもう1回思い出して、恐れずに投げていって欲しい」と言う。

 やはり中日の最大の強みは投手力。五輪中断期間まであと11試合。これまで奮闘してきた投手陣のさらなる踏ん張りに期待を寄せる。

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2021年7月2日のニュース