侍・稲葉監督、天国の恩師へ金誓う 中京高時代の監督・西脇昭次氏が死去

[ 2021年7月2日 05:30 ]

ソフトバンクー西武の試合を視察する侍JAPAN・井端コーチ(左)と稲葉監督(撮影・岡田 丈靖)
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 侍ジャパン・稲葉監督が天国の恩師へ金メダルを誓った。中京高時代に指導を受けた西脇昭次氏が6月30日に死去。ペイペイドームへ視察に訪れた稲葉監督は「オリンピックを見てもらいたかった。本当に悲しい。お会いする予定でしたし、まだまだお話ししたかった」と故人をしのんだ。

 3年時には主将に任命された。「凄く厳しい監督だった。その中で“厳しさの中から、楽しさが生まれるんだよ”と教えてもらった」。日本ハム移籍後も北海道に何度も足を運んでくれ、14年9月30日の西武戦で放った現役最後の本塁打も札幌ドームのスタンドから見守ってくれた。10日には故郷で再会する約束をしていた。

 侍ジャパンの監督就任後、18年には北京五輪監督の星野仙一氏、20年にはヤクルト時代の恩師・野村克也氏が亡くなった。「ここ何年かで恩師の方々が…。悲しい出来事がたくさんあったが、金メダルを獲っていい報告ができるように」と決意をより強くした。

 《66年に中京商で中堅手として春夏連覇》元中京高野球部監督、愛知大学野球連盟事務局参与の西脇昭次(にしわき・しょうじ)氏が6月30日、肺がんのため愛知県豊明市の自宅で死去した。73歳。名古屋市出身。通夜は3日午後6時、葬儀・告別式は4日午前11時から、いずれも豊明市大久伝町西53の紫雲殿豊明斎場=(電)0562(95)4411=で。喪主は長男の昭典(あきのり)氏。

 66年、中京商高(現中京大中京高)の中堅手として甲子園大会の春夏連覇に貢献。中京大を経て中京高(現中京大中京高)の野球部監督に就任。中京大の監督や愛知大学野球連盟の事務局長なども務めた。

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2021年7月2日のニュース