石垣島が生んだ“西武の無失点男”平良、自主トレの地・宮古島でも大人気 高校時代“連合軍”の恩忘れず

[ 2021年7月2日 05:30 ]

パ・リーグ   西武1ー0ソフトバンク ( 2021年7月1日    ペイペイD )

<ソ・西>39試合連続無失点の日本新記録を達成した西武の平良(撮影・岡田 丈靖)
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 【Hero's File】西武・平良は生まれ育った石垣島だけでなく、自主トレを行う宮古島での人気も絶大だ。「どこを歩いていても声を掛けられていました。自主トレをやらなくなったら宮古島の方々は、相当悲しむのではないでしょうか」とエースの高橋は苦笑する。

 八重山商工では部員不足のため、3年春は宮古工との連合チームで大会に臨んだ。その恩を平良は忘れていない。小学時代にコーチを務めた高良真助さん(41)が「子供たちに何かライオンズのグッズを」と頼んだ際には「すみません。先に宮古島に送ってしまいました」という言葉が返ってきたという。

 教育制度や生活基盤の整備が遅れていた石垣島から自らの努力ではい上がり、早大総長、さらに第5代プロ野球コミッショナーを歴任した大浜信泉氏(76年死去、享年84)は「人の価値は生まれた場所によって決まるものではない。いかに努力し、自分を磨くかによって決まるものである」という名言を残した。高良さんは「まさに、海馬(かいま)はそれを体現してくれた」と感慨深そうに言った。(西武担当・花里 雄太)

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2021年7月2日のニュース