鴨川令徳は6年ぶりの夏 チームを支える2人のマネジャー

[ 2021年7月2日 14:06 ]

消毒など感染症予防をして115個のおにぎりを握った斎藤彩乃さん(2年・左)と伊藤凜花さん(1年)
Photo By スポニチ

 第103回全国高校野球選手権(8月9日から17日間、甲子園)の千葉大会は7月1、2日が雨天順延となり、あす3日に開幕する。今年4月に前身の文理開成から改称した鴨川令徳は6年ぶりの夏にオール1年生で挑む。0からのスタートとなった野球部を2人のマネジャーが支える。

 6月27日に決起集会が行われ、市川工戦のスタメンが発表された。会のメインディッシュはマネジャーの斎藤彩乃さん(2年)と伊藤凜花さん(1年)が消毒など感染症予防を徹底して握った115個のおにぎり。同部で唯一の2年生・斎藤さんは「初めての公式戦だから緊張すると思うけど、楽しんでプレーしてほしい」と思いを込めた。

 再結成した野球部に入部するまで2人とも野球と関わりを持ったことがなかった。斎藤さんは「中学の時から高校野球のマネジャーに憧れがあったから」。伊藤さんは部活動体験に参加し「クラスでにぎやかな野球部員たちの練習で見せる真剣な目が印象的だったから」と入部理由を話す。

 一般的に先輩から教わるマネジャーの仕事。初心者2人で試行錯誤した。スコアブックの記入も初めて。ルールや記入方法に苦戦したが、3カ月経った今では正確に記録できるようになった。斎藤さんは「最近の試合ではスコアに赤色(ヒット)が増えてきてうれしい」と選手の成長を喜ぶ。

 あす行われる初陣には伊藤さんがベンチ入り。「選手には勝っても負けても、プレーを楽しんでほしい。緊張するけど、間違えないようにスコアを書きたいです」。鴨川令徳の再スタートにペンを走らせる。(柳内 遼平)

続きを表示

2021年7月2日のニュース