田淵幸一氏 大谷翔平のバッティングを“でんでん太鼓打法”と命名

[ 2021年7月2日 16:56 ]

大リーグで大活躍のエンゼルス大谷翔平についてトークを繰り広げた田淵幸一氏(右)と生島ヒロシ
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 スポニチ本紙評論家の田淵幸一氏(74)が、2日放送のTBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食/一直線」(月~金曜前5・00)にゲスト出演し、エンゼルス大谷翔平(26)の打ち方を「でんでん太鼓打法」と名付け、絶賛した。

 MCの生島ヒロシ(70)から「スーパースター!怪物!ショウヘイ・オオタニはどうですか?」と聞かれ、田淵氏は「怪物以上じゃないの。4年目でこんなに成長するものかと。腕は違うわ、胸は違うは。なんで、あんなに飛ぶのかなって。私もホームランバッターだったけど、理論的なモノを覆すというか、もう一度考え直さなきゃいかんね」と答えた。

 これに対して生島が「大谷の打ち方は理論通りじゃないんですか?」と質問。田淵氏は「あのようなホームラン。日本で見たことありますか?」と返答。「最初に見たのは、ソフトバンクの柳田ですよ。ふんぞりかえってね。昔のコーチだったら直されますよ」と語った。

 田淵氏は大谷の凄さについて「まず体が柔らかい。軸がブレないでしょ。『でんでん太鼓』理論なんですよ」と説明。「力なんか何もいらないんです。リーチが長いし、本来のストライクゾーンよりも倍以上のボール球をホームランにできる。もう一つ、子供の頃にライトに打つとボールが川に入るので、監督から“レフトへ打て!”と言われ、最初から脇がしまって左方向へ打つことが身についているんです。だいたい我々の時代、45度に上がるのが普通のホームランバッター。今、(大谷は)28度くらいなんですよ。ライナーなんです。風なんか関係ないでしょうね」と舌を巻いていた。

 一方、ピッチングに関しては元捕手の立場から「休みの時間も必要と言う警告じゃないの」とズバリ。「下半身が止まっちゃって。上体だけで、投げてましたね。コントロールが悪く躍動感がなかった。本来の“らしい”ピッチングじゃなかった」と今季最短の2/3回7失点で降板した6月30日(日本時間7月1日)の試合を振り返っていた。

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2021年7月2日のニュース