阪神・佐藤輝　球宴ファン投票中間発表で12球団最多得票「素直にうれしい」御礼マルチ安打

交流戦   阪神2－1オリックス （ 2021年6月2日    甲子園 ）

＜神・オ＞8回1死、阪神・佐藤輝は右前打を放つ（撮影・北條　貴史）
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　「マイナビオールスターゲーム2021」（第1戦＝7月16日、メットライフドーム、第2戦＝同17日、楽天生命パーク宮城）のファン投票の第1回中間発表が行われ、阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手（22）がセの外野手部門で12球団最多の4万7769票を集めた。遊撃手部門でもドラフト6位の中野が1位を獲得。梅野、マルテと合わせ4部門で阪神勢が名を連ねた。

　2位の柳田に4274票差をつけ、佐藤輝が堂々の12球団トップに輝いた。怪物新人は率直な思いと喜び、そして決意を口にした。

　「すごく驚きましたけど、素直にうれしいです。ルーキーだからというのもあると思いますけど、こうやって注目していただけることはありがたいこと。もちろん選ばれたいですし、それのために頑張るわけではないですけど、選んでもらえるような活躍をしたい」

　全50試合に出場してリーグ3位の13本塁打、同2位の38打点。5月28日西武戦では、新人選手では1958年の巨人・長嶋茂雄以来の1試合3本塁打を放つなど、プロ野球ファンを魅了した。新人が最終結果発表でもリーグトップに輝けば、51年に球宴が始まって以来初の快挙となる。

　佐藤輝にはホームランダービーでの期待も高まる。出場資格は球宴出場選手で、今季7本塁打以上。後者の条件は既にクリアしており、出場を果たせば7月実施の本塁打競争のファン投票でも注目を集めそうだ。投票期間は20日まで。中間発表は土、日を除いて21日まで行われ、28日に最終結果を発表。監督選抜を含む全メンバーは7月5日に出そろう。

　この日のオリックス戦では6回無死一塁で能見のフォークを捉えて右前打。盛大な拍手で迎えられた左腕に「いつか自分もそうやって、拍手が起きる選手になりたい」と力を込めた。8回1死も右前打で4試合ぶり複数安打。「どんな形でもヒットを打って塁に出ることは重要。しっかり（ヒットを）出せるように頑張っていきたいです」。勝利に導く一打の積み重ねが、夢舞台へとつながる。（阪井　日向）

　≪甲子園でマルチ打てば8戦8勝≫佐藤輝（神）が今季15度目の複数安打。チームでは近本の16度に次ぎ、サンズと2位で並んだ。シーズンでは42度ペースで、19年に近本が記録した球団新人最多の43度に迫る勢い。また、今季は甲子園でマルチ安打を放つとチームは8戦全勝だ。