阪神・中野、気迫の本塁突入！「ヘディング」先制生還で前夜エラーの汚名返上

交流戦   阪神2－1オリックス （ 2021年6月2日    甲子園 ）

＜神・オ＞3回2死二塁、北條の左前打でヘッドスライディングで生還する中野（撮影・北條　貴史）
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　阪神・中野がハッスルプレーで名誉を挽回した。まずは3回先頭で二塁へボテボテの打球を放つと、一塁へヘッドスライディングで出塁。二塁走者となった2死後、北條の左前打で頭から本塁へ突入すると、送球がヘルメットに当たる幸運もあり、先制の生還を果たした。

　「きのうのバント失敗やエラーもあり、何としても取り返そうと気持ちを持っていた。とっさに出たけど気持ちが前に出た」

　遊撃守備でも魅せた。3回2死一塁から杉本が放った三遊間への深い打球を回り込んで捕球すると二塁への完璧な送球で封殺。6回無死一塁でも伏見が放った同じようなゴロを、今度はダイビングキャッチで捕球して再び二塁封殺に仕留めた。

　1日のオリックス戦ではバントミスに加えて守備でも失策を犯した。一夜明けでの奮闘に、矢野監督は「昨日の今日で素晴らしかった」と目を細めた。球宴のファン投票ではリーグの遊撃手部門でトップの得票数。「裏切らないようにプレーで見せていきたい」。若虎が決意新たに、再び羽ばたく。（山本　浩之）