堀内さん「決め球がないのが課題だね」 巨人の20歳左腕・横川は「いいものは持っているんだけど」

[ 2021年6月3日 14:40 ]

堀内恒夫氏
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 現役時代に巨人エースとして通算203勝をマークし、巨人監督も務めた野球解説者の堀内恒夫さん(73)が3日、自身のブログを更新。前日2日に行われた西武戦(東京D)に先発登板し、3回2失点で降板した巨人の横川凱投手(20)について「決め球がないのが課題だね」などとつづった。

 3回2失点での降板について「上手いこと表現できないが何の気なしに代えた感じはした(笑)」としつつ、「ただね、スピードがないピッチャーはかわすピッチングをしなくちゃいけない。それには、なんといってもコントロール。高さを間違っては打たれてしまう。昨日の横川を見ているとそのコントロールが危うかった。フォークがあるからと言ってもその前にカウントをとれるボールがないと。決め球がないのが課題だね」と続けた。

 大阪桐蔭時代に根尾(中日)、藤原(ロッテ)らと同期だった横川はプロ初先発となった昨年11月8日のヤクルト戦(東京D)で5回1失点と好投して勝利投手の権利を得て降板したが、リリーフ陣が逆転を許してプロ初勝利が消滅。今季初登板初先発となった5月27日の楽天戦(東京D)でも5回4安打2失点と好投したが、打線の援護に恵まれず、プロ初勝利はならなかった。2日の西武戦では、3回に大阪桐蔭の5年先輩でもある先頭・森に2打席連続安打となる右翼フェンス直撃の二塁打を許すと、1死後、山川に逆球となった外角高め直球を右中間スタンド上段に運ばれる先制2ランを被弾。その裏、バッテリーを組む先頭の炭谷が右前打で出塁して無死一塁で打席が回ると代打・香月を送られ、降板となった。3回で55球を投げ、5安打2失点。奪った3三振はすべてフォークだった。

 「横川はいいものは持っているんだけど横川の良さを生かした『特徴』がまだ出てきてないよね」と堀内さん。「その現状を首脳陣がどう判断するか、だね」と今後の見通しについて触れていた。

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2021年6月3日のニュース