明大に末恐ろしい1年生 杉崎成が新人戦で3戦連発「いい感じに上がってくれた」

[ 2021年6月3日 11:55 ]

東京六大学野球フレッシュトーナメント3位決定戦   明大3―1早大 ( 2021年6月3日    神宮 )

<東京六大学フレッシュT 早大・明大>3回2死一塁、左越え2ランの明大・杉崎(撮影・小海途 良幹)
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 バットを軽く投げたのは、スタンドインを確信した合図だった。1―0の3回2死一塁。明大の4番に座る杉崎成(1年・東海大菅生)が127キロのスライダーを捉えた。打球は、きれいな放物線を描いて左翼席へ。5月31日の立大戦、6月2日の法大戦に続き、3試合連続本塁打の離れ業をやってのけた。

 「(3戦連発は)公式戦で初めて。スライダーを狙っていた。いい感じに上がってくれた」

 高校通算52本塁打をマークした右の大砲。神宮では高校1年夏、2年夏に本塁打を放っていた。「中学の頃から六大学は格好いいなと思っていた。菅生から明治は初めてだと思います。縁があって入ることができた」と憧れの舞台で大暴れを見せている。

 春先のオープン戦では、打席に立つチャンスをもらったが「大学生は一流の人が集まっているので、最初は対応できなかった」。打撃練習ではバットを内側から出し、逆方向に打ち返すことを繰り返した。試合になれば投手がモーションに入る前に狙い球を整理してから構えることを意識する。

 高校時代、東海大菅生の若林弘泰監督からは「変化球を狙って捉えろ」と言われ続けてきた。5月31日の試合後には「よう打った」と祝福メールが来たという。「絵文字も2つくらいついていました(笑)。高校時代は褒められたことがなかったので」と喜んだ。今春の3本は全て変化球を打ち返し「変化球を打てて良かった」と成長を実感できる3本になった。

 秋のリーグ戦デビューへ、大きな自信をつかんだ。「タイトルは全て獲るくらいのつもりでやっていきたい」と力を込めた。(川島 毅洋)

 ◇杉崎 成(すぎさき・なる)2002年(平14)10月9日生まれ、愛知県出身の18歳。中学時代は愛知西シニアに所属。東海大菅生では甲子園出場なし。趣味は筋トレ。好きな言葉は「我武者羅」。1メートル75、80キロ。右投げ右打ち。 

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2021年6月3日のニュース