東尾修氏が考える救援の重要性 コロナ禍の異例シーズン 総合力が明暗分ける

[ 2020年9月15日 06:00 ]

東尾修氏
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 優勝争いが終盤に入ってきた時に、勝てる試合を確実に取れるかが重要になる。先発投手は先制点をやるまいと、初回からかなりのエネルギーを費やす。接戦が多くなり、6、7回で先発が降板するケースが増える。おのずと、救援陣勝負となる試合は増える。

 パ・リーグはソフトバンクもロッテもチーム打率、チーム得点ともに大差はなく、圧倒的な得点力はない。

 ソフトバンクはモイネロ、森はいるが、あと1枚足りず、7回を乗り切る投手がいない。ロッテは沢村を巨人から獲得したことで、唐川、ハーマン、益田との4人をローテーションで回せる。楽天もいかに勝負どころまで救援陣のフレッシュさを保てるか、だ。

 コロナ禍による異例のシーズン。開幕前から、選手にいかに負担をかけずに総合力で戦ってこられたかが、大きな差を分ける。セでは巨人が独走しているが、パは最後までもつれそうだ。(スポニチ本紙評論家)

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