阪神が「甲子園の土」入りキーホルダーを高3球児に贈呈

[ 2020年6月8日 14:00 ]

高校球児たちにプレゼントする甲子園の土を手にする阪神・矢野監督(代表撮影) 
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 阪神タイガースと阪神甲子園球場は8日、日本高等学校野球連盟に加盟する野球部の3年生全部員を対象に、「甲子園の土」が入ったオリジナルキーホルダーの贈呈を行うことを発表した。企画の中心発案者となった矢野燿大監督(51)が、全国の高校球児らに向けてメッセージを送った。

 「最後の夏に甲子園出場に挑戦する機会さえ無くなってしまった全国の高校3年生の皆さんに、現状を受け入れられないであろう方々もいる中で、何か少しでも前を向いてもらえることができないかと考え、選手、裏方みんなでエールの想いを込めて土を集め、お贈りします」

 阪神の選手たちや矢野監督、コーチらは、ファンのためにチームで何ができるかを考えるオンラインでのミーティングを5月中旬頃から実施。第102回全国高校野球選手権大会の中止をうけて、甲子園球場を本拠地とする球団として、高校球児たちのために何かできないかという声が選手達からも上がっていた。その中で矢野監督を中心に甲子園の土入りキーホルダーを贈呈する企画が発案され、球団と球場も賛同。日本高野連盟に相談を持ちかけ、企画が実現した。

 キーホルダーの製作にあたり使用する「甲子園の土」の一部は矢野監督、コーチ、選手や阪神園芸、球団職員らが直接グラウンドから集める。製作費用の一部を監督、コーチ、選手一同で出し合うことも発表された。阪神球団に関係する人々の想いが込められた「甲子園の土」キーホルダーは、8月下旬頃を目処に順次、対象の学校へ直接配送される予定だ。

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