奈良大付、分散練習で再始動 野球ができる喜び実感…代替大会へ「盛り上がってやりたい」

[ 2020年6月8日 21:17 ]

笑顔で打撃練習をする奈良大付の喜多智也主将
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 昨秋高校野球奈良大会準優勝の奈良大付が8日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため休止していた練習を再開。出席番号で人数を半分に分けての分散練習で、全員での練習は15日からとなるが、キャッチボール、マシン打撃などで心地よさそうに汗を流した。グラウンドでの練習は4月3日以来約2カ月ぶりとあって、白球を追いかけながら自然と白い歯がこぼれた。

 「残り少ない高校野球生活を有意義にするために、ダラダラやるんじゃなくて一生懸命にやろう」

 田中一訓監督(46)の明るい呼びかけで練習はスタート。選手たちの表情も自然と緩む。マシン打撃の前には笑顔で「暴れよか」と、思い切りバッティングを楽しむように指示を出した。奈良県では1日に練習を解禁した学校も多いが、奈良大付は大阪や京都から通っている生徒も多く、少し遅らせることになった。待ちわびた再開に田中監督も「何とか残りの1カ月半か2カ月、3年生が最後に心から『良かった』と思えるようにしてあげたいんです」とモチベーションの維持に努めている。

 夏の選手権大会が中止となった翌日の5月21日には3年生のみを登校させ「必ず代替大会があると信じて頑張ろう」と、肩を落とす3年生の背中を押した。自身がすべて教え込むのではなく「同期を方向付けさせるのが仕事やぞ」と喜多智也主将にハッパをかけるなど、最上級生を自分たち自身で同じ方向を向かせるように指導するのが田中流。喜多も指揮官の思いに応え、悔いのない試合をするつもりだ。

 奈良県の独自大会は4日、各校1試合ずつ、2時間制と決まった。喜多はトーナメント制で開催される近隣の府県について「本当は自分たちもトーナメントでたくさん試合をやって終わりたい」と本音ものぞかせつつ「今日は野球をできるありがたさ、楽しさを改めて感じました。夏の大会が中止になった直後は、自分たちの代になった時の感じを味わいたかったので残念でしたが、自分たちは打倒天理、智弁(学園)でやってきたことは変わらない。3年生全員で、試合の緊張感を味わいながら盛り上がってやりたい」とラストゲームへの抱負を語った。

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