1軍未登板の“サブマリン”西武・与座 4回1失点で開幕ローテ決定 松坂代役、21日・日本ハム戦

[ 2020年6月8日 05:30 ]

練習試合   西武11ー1中日 ( 2020年6月7日    メットライフD )

<練習試合 西・中>先発する西武・与座 (撮影・白鳥 佳樹) 
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 1軍登板なしのサブマリンが先発の座を射止めた。西武の与座海人投手(24)が7日の中日戦に先発し、4回4安打1失点と好投。辻発彦監督(61)が開幕ローテーション入りを明言した。開幕3戦目となる21日の本拠地での日本ハム戦に先発する。プロ入り後は右肘のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を行い、育成から再出発した苦労人が、プロ3年目で飛躍の時を迎えた。

 与座は余韻に浸ることなくこの日の投球を冷静に振り返った。

 「序盤は腕が振れテンポも良かった。けど体の切れ、強弱が4回に瞬間的に落ちた。長い回数を投げられないといけない」

 3回まで無失点も4回に1失点。さらに2死二、三塁のピンチでは、武田に打たれた中堅への大飛球を金子の美技で救われた。この日は69球。1軍での最多投球数は3月15日のヤクルト戦の75球だけに「80~100球は投げられないと」と語った。一方で、下手投げ右腕の球筋が見やすいとされる左打者に全4安打されたことには「学生時代から左打者を並べられることは頻繁にあった。内外を攻めれば打ち取れる。成功体験はある」と強い口調で語った。

 直球は最速132キロ止まりだが、100キロ台のカーブに加え、シンカー、スライダーを短い投球間隔で投げ込んだ。2回は1死一塁で、6番・京田を125キロの直球で詰まらせ三ゴロ併殺に仕留めた。その投球術を高く評価する辻監督は「当然(開幕ローテで)行きますよ。彼は低めに投げる力を持っている」と明言した。

 1軍初登板初先発の舞台は、開幕3戦目となる21日の日本ハム戦となる。当初の3月20日開幕なら3戦目は松坂だった。オープン戦は松坂と同日登板が続く中で2試合で8回1失点と結果を出し、コロナ禍による中断で、準備期間が必要となった松坂の代役を務められることを証明した。その松坂からは練習中に「この球筋は(風の影響を受けやすい)ZOZOマリンとかでも面白い」と話ももらった。1年目の18年オフに右肘の手術を受け育成契約選手に。19年オフに再度支配下登録された3年目右腕は、平成の怪物の言葉を自信に変えてきた。

 「投げられないときが長かった分、今は楽しい。ここから結果を出すのが野球選手の仕事」と与座。14日のロッテ戦で最終調整を行い、デビューの舞台に立つ。 (大木 穂高)

【与座海人アラカルト】
 ☆生まれ&サイズ 1995年(平7)9月15日生まれ、沖縄県浦添市出身の24歳。1メートル73、78キロ。右投げ右打ち。

 ☆球歴 小学1年時から野球を始める。沖縄尚学ではサイドスローで3年時に春夏の甲子園出場。岐阜経大1年時に下手投げに転向。17年ドラフト5位で入団。背番号は31、育成での124を経て現在44。プロでの公式戦登板は昨年のイースタン・リーグ2試合のみ。

 ☆球種 カーブ、スライダー、シュート、シンカー、ツーシームと豊富。

 ☆尊敬する投手 下手投げ転向時に、牧田(現楽天)の投球フォームを参考にした。そのため「牧田にフォームが似ている」と言われることに喜びを感じる。

 ☆打撃練習登板 今春キャンプで経験。右下手投げでは異例の登板だが、防球ネットを右ではなく左投げ用に設置し、ネットの右横(三塁側)から投じた。

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