春夏計3度の全国制覇・帝京が特別の夏へ

[ 2020年6月8日 09:00 ]

マスク姿で指導する帝京・前田監督
Photo By スポニチ

 【伊藤幸男の一期一会】今年、創部70年を迎える帝京野球部が「特別の夏」へ挑む。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で第102回全国高校野球選手権は中止に。同校9年ぶりの甲子園出場こそ消滅したが、都高野連が開催する「2020年夏季東西東京都高等学校野球大会」には感謝を込めて出場する。「高野連の先生方がこういう機会をつくって頂いた。当たり前じゃない状況で僕らはやらせてもらえるんです。思い切ってプレーしたいし、出るからには優勝を狙いたい」。3年生部員20人を代表し、主将の加田拓哉外野手が意気込んだ。

 高校野球生活の集大成となる独自大会は7月18日に開幕。ただ約3カ月間の課外活動自粛から個々の基礎体力も落ちていたことを前田三夫監督(71)は心配していた。「最初は体幹トレや走り込みをしたけど…。暑くて熱中症の心配もあったから打撃練習やノックを織り交ぜてね。ボールを触らせると、子どもたちもうれしそうでした」。今月2日から再始動し、6日からノックを始めた。

 もちろん感染防止に細心の注意を払っている。検温後に5人単位で部室に入るとユニホームに着替え。ヘルメットやウエート器具、ボールもアルコール消毒し、練習に臨んだ。きょう8日から1年生部員25人が合流。衛生面を考慮し、保護者には「マイバット」を持参するよう頼んだという。

 「野球を選んで良かった。帝京に入学してよかった」。加田の言葉に、1年夏からレギュラーを獲得した小松涼馬二塁手もうなずく。「キチンと挨拶する、人間として成長できたと思います」。広島・菊池の超人的守備にあこがれる小松は、仲間とボールを追った。

 「甲子園はなくなっても、気が抜けた生徒はいなかった」と前田監督。3年生20人は1カ月後の大会に照準を合わせている。

続きを表示

この記事のフォト

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2020年6月8日のニュース