巨人・原監督、若手2投手を発掘 カットボール横川&サイドスロー鍬原 ともに1回完全

[ 2019年11月15日 05:30 ]

練習試合   巨人4―8ソフトバンク ( 2019年11月14日    サンマリン宮崎 )

<巨・ソ>7回、変化球を投じる横川(撮影・木村 揚輔)
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 巨人・原監督の「千里眼」で、若手2投手が大化けした。今回の宮崎秋季キャンプで唯一の実戦だったソフトバンクとの練習試合。采配をコーチ陣に託し来季の戦力発掘に専念すべく臨んでいた。

 「実戦的なのは横川とかね。結構、ボールがよく動いているね」。大阪桐蔭で根尾(現中日)、藤原(現ロッテ)と甲子園春夏連覇を達成した来季2年目左腕の名前を挙げた。

 10日のブルペンで持ち球になかったカットボールを投げるよう指導。同球種を人生で初めて投じたのが、この試合だった。7回に登板して織り交ぜ、横川は「真っすぐと思って差し込まれるバッターの反応が良かった」と手応えを感じた。打者3人を空振り三振、三邪飛、二ゴロの完全投球。「カットボールを投げるという発想がなかった。キャンプの収穫」と目を丸くした。

 もう一人が、来季3年目の鍬原だ。過去2年間で1勝の本格派右腕は、9日の投球練習中に助言を受けてサイドスローに転向した。制球力に課題があったが、9回に登板すると全7球のうちボール球は0球だった。転向からわずか5日で初めて打者と対戦する「ぶっつけ本番」ながら、2三振を奪って3者凡退。最速は148キロをマークし「上手と変わらないのはプラスに捉えたい」と自信にした。

 来季の飛躍へ「きっかけをつかめば」と助言を送ってきた原監督は、「実りは出てくると思う」と言った。15日の休養日を挟み最終クールに入るが、所用を控えている指揮官は参加最終日。練習前には「東京ドームで拍手喝采を浴びるということをど真ん中に置きながら、野球に取り組んでもらいたい。未来というのは皆、平等にある」と訓示した。 (神田 佑)

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