大谷、進化の3年目へ「楽しみ」“策士”マドン新監督の下で挑む新二刀流

[ 2019年11月15日 05:31 ]

大谷単独インタビュー前編(1)

来季の二刀流復活へ、バットとボールを持ってポーズをとる大谷(撮影・柳原 直之)
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 メジャー2年目のシーズンを終えたエンゼルスの大谷翔平投手(25)が、本拠エンゼルスタジアムでスポニチ本紙の単独インタビューに応じた。前編では右肘、左膝手術を乗り越えて二刀流復活を目指す来季に向けての抱負を語った。さまざまな奇策を繰り出すことで知られる名将ジョー・マドン新監督(65)の下でプレーすることへの思いを口にした。(取材構成・柳原 直之、奥田 秀樹通信員)

 ――野手に専念した今季は106試合に出場して打率・286、18本塁打、62打点、12盗塁。日本選手初のサイクル安打も達成したが、自己評価は。
 「悔しかったですね。悔しい気持ちの方が全然、強いかなと思います。もちろん収穫や良かったこともたくさんありましたけど、悔しいことの方がたくさんあったと思います」

 ――9月に左膝を手術し、現在の1日の練習スケジュールは。
 「アップ、キャッチボール、トレーニング、有酸素、ケアという流れです。午前9~11時の間くらいに来て終わるのは午後1時くらい。まだダッシュはしていなくて、軽いランニングやバイクなど有酸素運動をしています」

 ――来季の二刀流復活へ向けた今の心境。
「投げられるシーズンを楽しみにしています。今季は打者として悔しいシーズンだったので、より良いシーズンにしたいです」

 ――昨年10月に右肘のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けた。復帰1年目は球数やイニング数が制限される。
 「そこは任せています。担当医師もそうですし、(ビリー・エプラー)GMが決めること。その(投手の)出場機会に伴って打者が多くなるかっていうところだと思うので、その場、その場で頑張りたいです」

 ――数字の目標は。
 「打者の方が立てやすいですが、投手の方はある程度、臨機応変になると思います。ある程度の投球回は決まっていますし、それより延びることは恐らくないですけど、減ることはあると思うので。まずは自分が望んでいるパフォーマンスが出せるかどうかが、結果よりも一番、大事かなと思います」

 ――約1年半ぶりの実戦マウンド。実戦勘を取り戻すためにやるべきことは。
 「長期で投げていない期間が(これまでの野球人生で)そんなにないので、シーズン始まった最初とか実戦勘がなかったりしますけど、そういう感覚なのか、また全然違う感覚なのか。スプリングトレーニング(春季キャンプ)でまず投げないと分からないかなと思います」

 ――今季までカブスを率いたマドン新監督の印象は。
 「やっぱり、何か雰囲気がありましたね。“ジョー・マドンだ”と。そういう自信もそうですし、積み上げてきたものとか、そういうものがあふれていたかなと思います」

 ――どんな言葉を掛けられたか。
 「前に一度、ミーティング(17年オフのカ軍入団交渉)で会ったので、“久しぶり”と。“あの時は残念だったけど、今思えば良かったな”と」

 ――どんな返事を?
 「特に…(笑い)。“楽しみにしています”と返しました」

 ――マドン新監督は走攻守のバランスを大事にする。投手だけでなく、打って走れるオールラウンダーとしての役割を期待される。
 「基本的に自分ができることはあまり変わりません。基本的には自分がこれができる、これが自信があるというところを、チームのために必要なポジションで発揮できれば、十分(試合で)使ってもらえるんじゃないかなと思っています」

 ≪「リアル二刀流」来季交流戦チャンス≫メジャー1年目の18年はDH解除の「リアル二刀流」での出場はなく、DH制のないナ・リーグ本拠での登板もなかった。二刀流復活を目指す来季は4月14、15日(日本時間15、16日)のマーリンズ戦を皮切りにナ・リーグ本拠での交流戦が計10試合が組まれメジャー移籍後初めて投打同時出場する可能性がある。

 ≪日本では14戦9勝1発≫大谷は日本ハム時代に計14試合で投打同時出場し、通算成績は投手で9勝1敗、防御率1.28。打者では打率.286、1本塁打、5打点の成績を残した。16年7月3日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)では「1番・投手」でプレーボール弾を放ち、投げては8回無失点で勝ち投手。投手による初回先頭打者本塁打はプロ野球初の快挙だった。

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