阪神・高橋遥“魔球”スラッター完全習得へ「試合でうまく使っていけたら」

[ 2019年11月15日 05:30 ]

ブルペンで投げ込む高橋遥(撮影・大森 寛明)
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 高知・安芸キャンプに参加中の阪神・高橋遥人投手(24)が14日、日米のエース級が操る「魔球」の完全習得に取り組んでいることを明かした。スライダーとカットボールの中間球と言える「スラッター」で、日本ではソフトバンクの千賀や侍ジャパンの一員として「プレミア12」に出場し活躍を見せているDeNA・今永も駆使する。山本昌臨時コーチの指導で新たに取り組むチェンジアップとカーブが目立つが“侍スラッター”を操ることが、来季飛躍への大きな鍵を握りそうだ。

 目新しい武器でなくても、飛躍をアシストする強力な“助太刀”となる可能性を秘めている。緩急を意識しカーブ、チェンジアップといった新球習得を目指す一方で、高橋遥がひそかに取り組んでいるのが「スラッター」に他ならない。

 「シーズン中も投げていたボールなんですけど、精度を上げたい。左打者には横ではなく斜めに曲げてやろうと思っていて、右打者には足元を狙って投げるボールですね」

 聞き慣れない「スラッター」とは、直球の軌道でカットのように鋭く曲がり、スライダーのごとく大きく変化する特性がある。メジャーではトレンドになりつつありシャーザー(ナショナルズ)、バーランダー(アストロズ)、カーショー(ドジャース)ら超一流投手が持ち球の一つとして駆使。日本でも使い手が増えておりソフトバンクの千賀や13日のメキシコ戦で6回1安打の快投を見せたDeNA・今永、広島・大瀬良らが操る。

 高橋遥も「(今永、千賀が投げるスラッターは)140キロぐらいのボールですよね」と各球団のエース級が投げていることを動画などで目にしている。自身はスライダーも投げられるが「自分のスライダーは(球速が)遅すぎる」と分析しスラッターの精度アップにも注力する。

 今キャンプでは午後の個別練習で行ったキャッチボールで試投。捕手に「スラとカットの中間いきます!」「速すぎますか?」「曲がってますか?」と確認しながら、感触を確かめている。この日もブルペンですべての球種を投げた後に「速いスライダーいきます」とスラッターを投じた。

 もちろん、スラッターも無敵ではなく「グラシアルに打たれたので」と話すように6月13日のソフトバンク戦で決勝3ランを被弾している。「レジェンド左腕」の山本昌臨時コーチから指導を受ける、球速差がある新球カーブ、チェンジアップと組み合わせることで、より力を発揮するボールであり、今秋最大のテーマである「緩急」の一環となる。 

 「試合の中でうまく使っていけたら」。今季痛打を浴びた広島・鈴木や2本塁打されたヤクルト・バレンティンへのリベンジを狙う背番号29が、球界のトレンドも取り入れ進化を遂げる。 (遠藤 礼)

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