オリ フェリペ、捕手&遊撃手の前例ない“二刀流”挑戦も 育成からはい上がる

[ 2019年11月15日 12:36 ]

契約更改したオリックスのフェリペ捕手
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 前例のない“二刀流”挑戦の可能性が出てきた。オリックスのフェリペ(木須フェリペ)捕手だ。御殿場西高校から入団し、来季で3年目。強肩を武器に、捕手として着々と経験を積んでいたフェリペが、秋季キャンプで二遊間の特守に参加するなど新たな試みに挑戦している。

 「去年より、どの部分でも成長したし、複数ポジションを守らせてもらったので、良い1年だったと思います」

 一年を振り返った表情には、少しだけ充実感が漂った。今季ウエスタン・リーグでは9試合で外野手として出場。3軍戦と呼ばれる練習試合では三塁手としても出場した。「今年は支配下登録を目指して始めた1年。そのために出場機会を増やさないと思って、どの形でもいいので、とりあえず試合に出たい。アピールしたいと思いました」。アピールを続けた2年目。しかし、二遊間挑戦となれば、来季はさらに激変するかもしれない。どの球団でも外野や一塁などと併用して出場機会を得る捕手はいるが、遊撃手を兼ねる選手は正直あまり聞いたことがないからだ。

 これまで秋季キャンプ中に、3度の内野特守があった。練習が一段落する度に本人は「疲れました」と苦笑いしたが、特守ではまずまずという軽快な身のこなしを見せた。高校時代も遊撃手としての公式戦出場はない。ドラフトで遊撃手の可能性を模索した球団があり、夏の大会が終わってから何か月か練習をこなしたことはある、というだけのレベル。本人も、青天のへきれきだったと思うが、「今は前向きな気持ちの方が大きいです」と、唯一無二の武器とすることを決意している。

 基本は捕手だ。首脳陣とも相談し「捕手を軸にいろんなポジションに挑戦していく」との方針を決めている。ただ、オリックスではここ最近、佐野(投手→野手)、張奕(野手→投手)といったコンバートが成功している。今回も新星が飛び出すきっかけになるのでは。そんな夢を見てしまう。

 今年8月、ブラジル国籍だった家族みんなで日本国籍を取得した。公私ともに大きな変化があった一年だった。「来年はまず、支配下登録が目標です」。弱冠20歳。可能性は無限大といえるだろう。(オリックス担当 鶴崎唯史)

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