大谷、3年目は“トラウトになる” 同僚主砲が理想像「一野球選手として目指すべき」

[ 2019年11月15日 05:32 ]

大谷単独インタビュー前編(2)

来季への抱負を語る大谷(撮影・奥田 秀樹通信員)
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 メジャー2年目のシーズンを終えたエンゼルスの大谷翔平投手(25)が、本拠エンゼルスタジアムでスポニチ本紙の単独インタビューに応じた。前編では右肘、左膝手術を乗り越えて二刀流復活を目指す来季に向けての抱負を語った。さまざまな奇策を繰り出すことで知られる名将ジョー・マドン新監督(65)の下でプレーすること、オフの過ごし方にも思いを口にした。(取材構成・柳原 直之、奥田 秀樹通信員)

 ――大リーグのトレンドである「フライボール革命」について。
 「どうでしょう。大味だなとも思わないですけどね。僕は日本で野球をやっていて、無死走者一塁で送りバントをしてくれるのは本当にラッキーだなと思っていました。1死二塁にしてくれるならあと2人、三振を取ればOKなので。走者一塁から長打の方が怖いです」

 ――他に米国と日本で感じる違いは。
 「米国はスクイズを含め、バントは本当に極端に少ない。あと、一番の違いはクイック(モーション)ですね。1年目の時に、マルドナド捕手(アストロズからFA)に“そんなにクイックしないでくれ。走らせるくらいの感じでも本当に刺すから”と言われていました」

 ――日本ではクイックを重視する。
 「日本にいる時は“(投球始動から捕手のミットに収まるまで)1・2秒は絶対切れ。じゃないと捕手は刺せないから”と、はっきり言われます。本当にそれは大きな違い。“ゆっくりでいいから”と言われて投げるのと、“急いで投げろ”と言われるのは、その時点でメンタル的に負けているので。それは投げていて楽でした」

 ――目指すべき選手像は。
 「一選手として一番良い選手は本塁打も打てて、三振が少なくて、それが一番。トラウト選手みたいにそれに加え、四球も取れてというのが一番かなと思います。本塁打を打てるからといって、三振をしてもいいわけでもないし。三振が少ないからといって、本塁打を打たなくていい、というわけではないので。それは両極端な話すぎて、どちらも取ればいいじゃんっていう。一野球選手としてはそこを目指すべきかなと」

 ――このオフの過ごし方は。米国はNBAが開幕した。
 「NBAはレーカーズ―クリッパーズの開幕戦を見に行きました。(昨季NBAファイナルMVPの)レナード選手が凄くて、クリッパーズが勝ちましたけど。スター選手が多かったので見ていて面白かったですね」

 ――自転車も新たに購入した。
 「新たに買いました。まだ乗っていないですけど、リハビリもそうですし、トレーニングにも使えるかなと思います。一平さんにも買いました。自転車で買い物に行くのはなんか買うので無理だと思いますけど、ちょこっとどこかに行きたいですね。海?それは分からないですけど(笑い)」

 ――昨年は英語力上達にオンラインゲームが役立ったが今年は。

 「今年はあんまりなかったですね。ないですね。基本、あんまり家から出ないので(笑い)。球場(での交流)がメインじゃないですかね」

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