阪神・原口 320日ぶりスタメン復帰 梅野の逆転弾呼ぶ“しぶとさ”発揮

[ 2019年6月13日 05:30 ]

交流戦   阪神8―2ソフトバンク ( 2019年6月12日    ヤフオクD )

<ソ・神>7回2死一、三塁、右前に適時打を放った原口(撮影・中村達也)
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 阪神・原口は懸命に食い下がった。大病を乗り越えた絶対に諦めない心は打席でも同じだ。4回1死。カウント1―1から6球連続でファウルを重ねた。高めの威力ある速球も、低めのチェンジアップもバットに当てた。迎えた9球目。2回の打席では初球で打ち取られた同じ内角直球に再び詰まっても、今度は右前へ。和田の心身に確かな打撃を与え、直後の梅野の逆転弾を呼ぶ突破口になった。

 6回の三ゴロも効いた。無死一、二塁でカウント2―1から再び4球連続のファウル。8球目に来た外角低めのチェンジアップをバットの先で広い、それぞれ二、三塁へ走者を進めた。同じように梅野の一打を呼び、和田を降板へ追い込んだ。猛虎が12年ぶりに対戦した難敵左腕。4点を奪った攻略の陰の立役者と言っていい。

 「5打席といっても、いつも通り変わりなくいけました。点に絡んでいけたのは凡打でも意味がある」

 いまや球界で注目を浴びる一人。「5番・DH」での登場に敵地も沸いた。大腸がんから復帰後は初、18年7月27日のヤクルト戦(8番・捕手)以来、320日ぶりの先発出場だった。7回2死一、三塁では高橋純の初球150キロを右前適時打。「飛んだ方向が良かった」。18年6月24日の広島戦以来のマルチ安打で応え、送り出した矢野監督にも「しぶといね。チームの力になる。アウトの打席も何とかしようっていう粘り強さもいいところ」と称えられた。

 3月上旬に本格的な練習を再開。別メニュー調整の間も治療や体調に合わせ、「体力戻さないとね」と誰もいないグラウンドを黙々と走り続けた。代打専念ではなくレギュラーでの活躍が昨オフに掲げた目標だった。直後に病が判明しても、意思は曲げない。だから、復帰=ゴールとは思っていない。先発で貢献した福岡の夜も、原口にとっては通過点に過ぎない。(長谷川 凡記)

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