大谷、今度はマエケン撃ち7号!雄星撃ちから3日「やっぱりうれしい」

[ 2019年6月13日 02:30 ]

インターリーグ   エンゼルス5―3ドジャース ( 2019年6月11日    アナハイム )

<エンゼルス・ドジャース>初回、前田から右越えに7号本塁打を放つ大谷(AP)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(24)が11日(日本時間12日)、ドジャース戦に「3番・DH」でフル出場し、前田健太投手(31)から初回に今季7号ソロを放った。8日のマリナーズ戦で花巻東の先輩・菊池雄星投手(27)から一発を放ったばかりで、またも日本選手対決を制した。7回には右前打を放ち、今季初盗塁にも成功。注目の「フリーウエー・シリーズ」でチームを2連勝に導いた。 

 また打った。初回2死、大谷が前田の甘く入ったスライダーを捉えた。打球角度21度のライナーは右翼席に突き刺さった。

 「やっぱりうれしい。前田さんとはプロ1、2年目の時にしかやっていない。ずっと球界でトップの選手だった。そういう方とこっちでやるのは楽しみ」

 今季初対決。昨季は2打数無安打と封じられた。「序盤に一本打ちたいなという気持ちでいった」。打球速度はこの試合の全打者で最速の107・6マイル(約173キロ)で、この先制弾が一挙5点を奪う起点となった。

 日本人対決の本塁打は09年の福留孝介(カブス)VS川上憲伸(ブレーブス)以来10年間も出なかったが、大谷は8日の菊池撃ちに続き、わずか4日間で2発。イチローに並んで日本選手対決による最多本塁打となった。

 15年の「プレミア12」で、2人は侍ジャパンで同僚だった。前田は絶対的エースで、負けたら敗退の準々決勝・プエルトリコ戦で7回零封。そんな姿に大谷は「さすがの投球だった」と感銘を受けた。広島からドジャース移籍後も安定した成績を残す右腕は目標の存在。直接対決する中で「しっかり際どいところも見られた。そこは本塁打より良かった」と、メジャー2年目の成長を見せた。

 前田が降板した後の7回に右前打も放ち、今季10度目のマルチ安打。今季初盗塁となる二盗も決めた。得点には結びつかなかったが「1点でも多くいきたいところ。いける時にはいった方がいい」とキッパリ。今季3度目のチケット完売となった観衆4万5404人を集めた伝統の「フリーウエー・シリーズ」で2連勝に導いた。

 これで今季本塁打は昨季を超える26発ペースだが「打ち損じた時に間を抜けるくらいの二塁打が少ない。もう少し(状態が)上がる余地はある」と慢心はない。底を見せない「打者・大谷」の進化はこれからだ。(柳原 直之)

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