大船渡・佐々木、完投負けも毎回13K 日本ハムは12球団最速1位指名公言

[ 2019年6月3日 05:30 ]

練習試合   大船渡1―4佐久長聖 ( 2019年6月2日    大東野球場 )

力投する大船渡・佐々木(撮影・吉田 剛)
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 大船渡の佐々木朗希投手(3年)が2日、岩手県内で行われた佐久長聖(長野)との練習試合に先発し、4失点完投で敗れたが毎回の13三振を奪った。視察した日本ハムの吉村浩GM(54)は今秋ドラフトで1位指名することを明言。12球団で最も早い1位公表となった。高校歴代最速の163キロを誇る「令和の怪物」を12球団全てが1位指名する可能性があり、争奪戦のゴングが鳴った。

 岩手県一関市内で行われた練習試合。ネット裏では、日本ハムの球団トップが佐々木朗に熱視線を送っていた。試合終了後、吉村浩GMは満足そうな表情を浮かべ、報道陣にこう切り出した。

 「間違いなく、(佐々木朗を)1位で指名します。他の候補者へのリスペクトもありますが、あまりにも能力が違いすぎる」。ドラフト会議は10月17日。極めて異例の早さで1位指名を明かした。もちろん12球団最速だ。

 日本ハムには、その年の一番良い選手を1位で指名する球団方針がある。昨年は大阪桐蔭の根尾(現中日)を4球団の競合で抽選を外したものの、外れ1位で甲子園準優勝右腕・吉田輝を一本釣りした。17年は高校通算最多とされる111本塁打を放った早実の清宮を7球団の競合の末に獲得し、スター候補を迎え入れてきた。

 12年には、高校卒業からのメジャー挑戦を表明していた二刀流の花巻東・大谷(現エンゼルス)を強行指名。佐々木朗は、その大谷がマークした当時高校最速の160キロを上回る163キロを計測し、吉村GMは「(2人を)比べても1位指名に匹敵する。投手としてなら佐々木君(が上)かもしれない」と最大級の賛辞を贈った。

 佐々木朗は進路を既に「国内一本」と明かしている。この日、大リーグ球団はフィリーズだけで、国内は9球団が視察した。4失点で敗れるも149球で完投し、春夏通算9度の甲子園出場を誇る強豪・佐久長聖を相手に毎回の13三振を奪った。故障防止の観点から抑えてきた球速も153キロを計測。5月以降は初めての150キロ台で、国保陽平監督は「体が投げられる状態で相手打者に効果的であるなら、夏の大会で(160キロ以上の球を)投げると思う」と話し、最後の夏にリミッターを外すことを示唆した。

 史上初の12球団1位指名の可能性がある逸材。西武の球団トップである渡辺久信GMも視察し「球速が速いだけでなく、変化球も使いこなせる。投手としてのポテンシャルが高く現時点で直すところがない」と絶賛した。ドラフト会議まで137日。「令和の怪物」獲得に向け、戦いの火ぶたが落とされた。 (武田 勇美)

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