ソフトB周東 育成出身初!初安打が本塁打「気持ち良かった」

[ 2019年4月22日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク16-5西武 ( 2019年4月21日    メットライフD )

5回2死一、三塁、周東はプロ入り初安打となる3ランを放つ(撮影・森沢裕)
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 得点は8―0と大きくリードしているが、ソフトバンク・周東に余裕はない。やっとつかんだプロ初スタメン。5回だ。なおも2死一、三塁、高木勇の139キロ直球を叩き、打球は右翼席に吸い込まれた。

 「打った瞬間、行けーっと思った。ここしかないと。(ベース一周は)めちゃめちゃ気持ち良かった」

 育成出身の2年目。50メートル5秒7の快足が武器だが、プロ5打席目で生まれた待望の初安打は、まさかのプロ初アーチ。育成ドラフト出身選手では史上初となる快挙だった。

 左太腿裏痛の釜元に代わり、「2番・左翼」で起用された。「吐きそう」と極度の緊張に襲われた。1、2打席はいずれも一ゴロ。4回にスクイズを成功させてプロ初打点をマークすると、1号3ランにつなげて4打点の活躍となった。

 3月26日に支配下登録され、グラシアルが左脇腹痛で離脱し6日に1軍初昇格。立花打撃コーチから「右足を上げて、前に踏み出してもいいから」と助言され、俊足を生かした“当て逃げ”でなく「しっかり振ろう」と変化した。打球は力強くなり、初スタメン、初打点、初安打、初ホームランを一日で達成し「シーズン前は全然予想していなかった」と目を丸くした。

 オフには松田宣のグアム自主トレに参加。9回に5号2ランを放った師匠とのアベック弾に「この先、もうないんじゃないかな」と周東の喜びも倍増だ。柳田、中村晃らを欠く中、打線は今季最多16安打16得点。苦しいやりくりを強いられる工藤監督も「若い選手が頑張ってチームが活性化して、周りを押し上げた」と満足げだった。

 ◆周東 佑京(しゅうとう・うきょう)1996年(平8)2月10日生まれ、群馬県太田市出身の23歳。1メートル79、67キロ。右投げ左打ち。小学2年で軟式野球を始め、東農大二では3年夏の群馬大会決勝で、高橋光成(西武)擁する前橋育英に敗れ、甲子園出場はなし。東農大北海道オホーツク進学後は北海道六大学リーグベストナイン2度、4年春には最高殊勲選手にも輝いた。17年育成ドラフト2位でソフトバンク入団。1年目の昨季はウエスタン・リーグ27盗塁で盗塁王。昨年のU―23W杯日本代表。今年3月26日に支配下選手登録。背番号は「121」から「23」に変更。本来は内野手だが外野も守れるため、昨季から2軍戦でも外野出場が多い。今季1軍でも9試合に出場し、内野守備は4月7日のロッテ戦で三塁に就いただけ。子供の頃は自宅近くの丘で、野生のうさぎを追い掛け回し、自然と足が速くなった。

 ≪プロ5打席目の快音≫育成出身の周東(ソ)がプロ5打席目で初安打となる右本塁打を放った。育成ドラフト出身選手で初安打が本塁打となったのは周東が初めてだ。外国人選手では17年にバティスタ(広)、18年にマルティネス(巨)が初打席で本塁打をマークしている。

 ▼東農大・樋越勉監督(東農大北海道オホーツク時代の恩師)うれしいの一言。2月にキャンプで会った時に「今年は絶対(支配下に)上がります」と言っていた。すぐに結果を出すのは、持っている証拠ですね。大学時代は足で安打を稼げたが、2月は体幹でバットを振れるようになっていた。1軍の中で名を残す選手になってほしい。

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