大院大、龍谷大下し勝ち点2 米沢監督“のびのび野球”で昨秋最下位から快進撃

[ 2019年4月22日 18:36 ]

関西六大学野球春季リーグ戦 3回戦   大院大5―3龍谷大 ( 2019年4月22日    わかさ京都 )

ベンチから選手に指示を送る米沢秀典監督
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 台風が勢いを増してきた。2010年春以来、17季にわたって優勝から遠ざかっている大院大が龍谷大を2勝1敗で下し、勝ち点を2とした。

 3―1の4回1死二、三塁、先発の土居未来人投手(3年=関西)が同点の2点三塁打を浴びると、米沢秀典監督は20日の1回戦で135球完投勝利を挙げた打田雷樹投手(3年=日本航空石川)にスイッチ。打田は5回2/3無失点の好投で期待に応え、打線は3―3の6回無死三塁、朝山瑞己内野手(4年=長崎海星)が決勝右前打を放った。一丸で粘り強く戦った末の勝利に監督は「勝ち点を取れて、次につながったかなと思います」と笑顔だった。

 今だ破られずに残る「シーズン9勝、9完投勝利」の連盟記録を1984年秋に打ち立てた指揮官。パナソニックを退社し、退路を断って今年1月に母校の監督に就任した。17季、優勝から遠ざかっているが、その間に3位以上となったのはわずか6度。昨季は春5位、秋6位と低迷したチームを立て直すため、まずは「走攻守」の基本を叩き込むことから始めた。キャンプ中の練習後には毎日2~3時間の座学も開講。「基本が分かれば、あとは楽しく、のびのびと野球をやろうと。今、彼らは楽しくやってくれているんじゃないかな」。練習場の監督室は開放し、コーヒーと茶菓子を常備。選手、スタッフと対話しやすい環境作りにも着手した。学生以外のコーチがいないため、約250の部員に一人で目と気を配る。指導することは多岐にわたるが「私も楽しくて仕方がない。みんなかわいいですからね」と目を輝かせる。

 次節は昨春まで4季連続優勝した首位・大商大と対戦する。「商大さんはよく打って、走ってくる。投手もいい。勝ち点を取りたいが、最低でも苦しめたい」と無欲でぶつかる構えだ。就任当初「私が勝たせる。全国に連れて行く」と宣言した熱血指揮官。「周りからも“本当か”とよく言われましたよ」と笑うが、その言葉が3カ月の時を経て、説得力を持ってきた。

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