3・11決して忘れない 楽天 銀次 優勝して「もう一度、被災地に笑顔を」

[ 2019年3月12日 05:30 ]

3・11への思いを語った平石監督   
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 宮城県仙台市に本拠地を置く楽天にとって追悼の日。8年前は現役だった平石監督は「絶対に忘れてはいけないし、我々の気持ちは何も変わっていない。野球ができる感謝の気持ちをプレーで表現したい」と話した。

 岩手県普代村出身の銀次主将は改めてリーグ優勝と日本一を誓った。13年以降、頂点から遠ざかっており「一丸となって、もう一度、被災地に笑顔を届けたい。そのためには優勝と日本一しかない」。個人でも地元・岩手での学校訪問や野球教室などの活動を継続している。その上で「東北の球団としてまだまだできることはたくさんあると思う。被害の大きかった宮古や大船渡といった沿岸部でも1軍の試合をやりたい」と希望を明かした。

 福島県いわき市出身の内田は日本一翌年の14年に入団。8年前、中学の卒業式直後に震災を経験した。「東北のチームでプレーさせてもらっている。僕がまだ経験できていない優勝に貢献できれば」と決意を新たにしていた。 (重光 晋太郎)

 ○…きょう12日からのDeNA3連戦で登板する辛島、福井、ドラフト4位・弓削(SUBARU)の3人が静岡市の草薙球場で練習。球団旗と日の丸が半旗で掲げられる中、東北の方角に向けて黙とうをささげた。8年前は寮生で仙台市でリハビリ中だった辛島は「東北や仙台が盛り上がるためには、野球で結果を出すしかない。(震災は)死ぬまで忘れることはないし、胸に刻んでやっていく」と決意を語った。

 ○…震災で大きな被害を受けた宮城県南三陸町に、本拠・楽天生命パーク宮城で使用していた座席1000席を寄贈した。「南三陸町平成の森野球場」で利用される予定。町役場で贈呈式が行われ、立花陽三球団社長は「この日に式典ができたことを重く感じている。寄贈できたことはありがたい」と話した。佐藤仁町長は「うちの町にとって忘れられない一日。たくさんの方に球場に足を運んでもらえる環境が整った」と感謝した。

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