輝星 12日対外試合初登板 プロでも東北に活力与える

[ 2019年3月12日 05:30 ]

日本ハム・吉田輝
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 日本ハムのドラフト1位・吉田輝星投手(18=金足農)がきょう12日、春季教育リーグの楽天戦(鎌ケ谷)で対外試合初登板に臨む。この日は、2011年3月11日に起きた東日本大震災から8年。秋田県出身の吉田輝は、東北に勇気を与えるプロ野球選手になることを誓った。

 18歳には望みがある。東日本大震災から8年。秋田県出身の吉田輝はこう言った。

 「8年たっても、まだ爪痕、震災の影響が残っている。被災地で新しい事業をやったり、復興の運動もある。そういう(被災地に)勇気づけができる選手になれればいいなと思います」。金足農のエースとして昨夏の甲子園で準優勝。東北勢初の大旗には届かなかったが、東北を盛り上げた。プロでも東北に活力を与えたい。

 2011年3月11日。当時10歳で小学4年だった吉田輝は「揺れが強かったので、怖かったのは覚えている」。秋田県潟上市の天王小でグループ学習を行う最中に震災は起き「とにかく机の下に隠れました」と振り返る。

(停電見舞われ/) 秋田は東北の中では比較的被害が小さくて済んだ。それでも大規模な停電に見舞われて、おばけが苦手だった吉田輝は「暗くて怖い」と泣きべそをかいたという。電気が使用できないため、ガスストーブで餅を焼いて空腹をしのいだ。

 そんな経験があったから、13年に東北に日本一を届けた楽天には感動した。日本シリーズは当時、大ファンだった巨人との対戦だったが、「(初めは)巨人勝てって思ってもいたけど、どっちも応援したいなって」。楽天が優勝した瞬間には、「凄く勇気をもらって、うれしかった」と大喜びした。特に田中(現ヤンキース)については、「一敗もしないで勝って優勝に貢献して、かっこよかった」。24勝0敗という不滅の大記録で、日本一に導いたエースに強く憧れた。

(最終調整で汗/) プロでの初の対外試合が楽天相手というのも巡り合わせか。この日は早朝から鎌ケ谷の室内練習場でキャッチボールなどで最終調整。「そんなに変化球を投げるつもりはない。直球で勝負したい」と真っ向勝負で挑む。 (武田 勇美)

 ○…マツダスタジアムで練習し、東日本大震災が発生した午後2時46分に東北に向かい栗山監督や選手らが黙とうをささげた。昨年9月6日の北海道胆振東部地震も経験した指揮官は「我々にできることは何なのかを考えてやっていかないといけない」と神妙な面持ち。その上で「一日一日必死な姿を見てもらって、最後(優勝して)一緒に喜んでもらえるならそこに向かって必死になるしかない」と力を込めた。

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