日本ハム 白村が野手転向 紅白戦登板3日後“糸井さんのように”

[ 2019年2月20日 05:30 ]

振り込みでマメが潰れ、テーピングを巻いた右手を見せる日本ハム・白村
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 日本ハム6年目の白村明弘投手(27)の野手転向が決まり、19日から練習を始めた。今キャンプは2軍で、ここまで投手として練習。16日には1・2軍合同紅白戦に登板し、1回を零封していた。

 超異例の春季キャンプ中の野手転向劇。それもキャンプ終盤に入った時期…。18日に栗山監督と吉村浩GMから打診されると、「突然の話」と驚いた。それでも指揮官の「おまえの将来を考えている。ポテンシャルを凄く評価している」との熱い言葉を聞き「そこまで考えてくれているんだと。気持ちに応えようと思った」と、その場で決断した。

 1メートル87の長身から最速154キロを誇り、2年目の15年には50試合に投げた中継ぎ右腕。ただ昨季は自己最低の3試合登板、防御率9・64に終わった。栗山監督は「もがき苦しんでいた」と話し、紅白戦を見た上で「(ドラフトで)獲る時から打つ方の可能性も言っていた」と、もう一つの才能に懸ける決断を下した。16年には「二刀流をやらせたい」と話したこともあった。

 左打ち。パ・リーグの救援投手とあって過去5年で打者成績はないが、交流戦前の練習では何度も柵越えを放って非凡さを見せていた。白村は慶応高時代の本塁打数を「5、6本」と回想。慶大では4年春の東京六大学リーグ戦で投手ながら18打数5安打、打率・278を記録している。この日は田中賢から譲り受けたバットと打撃用手袋を使い、一日で右手のマメがつぶれるほど振り込んだ。

 目標とするのは、日本ハム時代に野手転向して才能を開花させた阪神・糸井だ。「糸井さんも相当努力されたと聞いているので、負けないように努力して成長していきたい。もう未練はない」。ポジションも未定だが、新たな道を切り開く。(東尾 洋樹)

 ▼上田誠・慶応高前監督 高校では投手なので後ろの打順に置いていたが、結局打力があるので5、6番になった。足もあり、盗塁を結構していた。優勝した明治神宮大会では他の打者が諦めるような一流どころの投手から一人だけ打っていた印象がある。もう駄目かなと思っていたところで野手転向。日本ハムは神の球団ですね。

 ◆白村 明弘(はくむら・あきひろ)1991年(平3)12月11日生まれ、岐阜県出身の27歳。慶応高で甲子園に春夏計3度出場。慶大ではリーグ通算12勝。13年ドラフト6位で入団し、通算成績は109試合に登板して6勝5敗2セーブ、15ホールド、防御率3・10。1メートル87、89キロ。右投げ左打ち。

 《王もキャンプ中転向》近年、春季キャンプ中に投手から野手転向したのは片山博視(楽)。9年間で206試合に登板し、10年目の15年も投手でキャンプインしたが、左肘痛が再発し2月10日に内野手となった。王貞治(巨)もキャンプ中の転向組。エースとして活躍した早実から入団した1年目の59年キャンプで、打撃練習での飛距離を見た水原茂監督が決断した。

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