丸・右翼、陽・中堅、三塁・中島で新布陣 原監督“聖域なき改革”

[ 2019年2月20日 05:33 ]

巨人・春季キャンプ ( 2019年2月19日 )

巨人沖縄キャンプ、ゲームノックで打球処理する丸(撮影・森沢 裕)
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 巨人・原辰徳監督(60)が、20日の韓国・KIAとの練習試合(沖縄セルラー)で丸佳浩外野手(29)を右翼で試す。6年連続ゴールデングラブの中堅手を、14年を最後に守っていない位置で起用。さらにこの日は、一塁を守ってきた中島宏之内野手(36)を実戦形式の守備練習で初めて三塁に据えた。多彩な「陣形」を組み、開幕までの準備を進める。

 巨人に新たな守備隊形が加わる。同時に、攻撃の幅が広がることも意味する。原監督が今季の対外試合3戦目で新布陣を敷く。

 「陽岱鋼(ヨウダイカン)をセンターにして、丸をライトにしようと思う。いろいろな状況の中でどういうふうになるか」

 過去2試合から右中間の入れ替え。主に中堅で6年連続ゴールデングラブの丸を、14年5月25日の西武戦で守って以来となる右翼に回す。今キャンプは練習でも右翼には就いていない丸だが「実戦から離れていても不安はない。チームが回るのであれば当然、やっていかないといけない」と応えた。

 中堅に固定しないことで先発オーダーはもちろん、試合途中からも多彩なオーダーが組める。「その辺は選手に伝えておくということ。そこに準備という形になる」という狙いを口にした指揮官。12年を最後に中堅を守っていない亀井も「自分もセンターができる」と、触発されていたという。

 この日の実戦形式の守備練習でも動きがあった。選手が守備位置に就く直前、原監督は「サードは?」と元木内野守備兼打撃コーチに確認すると、一塁の予定だった中島を初めて三塁に入れるように指示した。09年WBCを「当時、日本一上手なショートストップだと思って選んだ」と回想。新加入の36歳は、別に三塁で約15分間のノックも受けた。

 岡本は「4番・三塁」が基本線ながら、聖域とはせず一塁でも起用。守備力の高い新外国人・ビヤヌエバも一、三塁を守る。中島を加えた3人だけでも、計6パターンの先発布陣が組める。「ナカジも総動員の場合にはそういう役割ができる」と指揮官。今季初対外試合から、昨季39本塁打の丸を超攻撃的な2番に据えた。変幻自在の多彩なタクトでチームに厚みを加えていく。(神田 佑)

 ▼巨人・中島 どんな形でも試合に出たい。「今行くぞ」と言われた時に行けるように、キャンプ期間で練習したい。

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