【南埼玉】浦和学院、決勝新17点V 蛭間「打った瞬間」弾丸3ラン

[ 2018年7月24日 05:30 ]

第100回全国高校野球選手権記念南埼玉大会決勝   浦和学院17―5県川口 ( 2018年7月23日    県川口 )

スタンドにガッツポーズする主将の蛭間(左)、先発の渡辺(同2人目)ら浦和学院ナイン(撮影・近藤 大暉)
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 全国高校野球選手権地方大会は23日、22大会59試合が行われた。南埼玉大会では浦和学院が同県決勝の最多得点となる17得点で県川口を下し、5年ぶり13度目の甲子園出場を決めた。24日は27大会73試合が行われ、北埼玉など5大会で決勝が行われる。

 国内最高41・1度を記録した熊谷から35キロ。大宮公園の右翼席に浦和学院の3番・蛭間の弾丸ライナーが突き刺さった。同点の2回。1点を勝ち越し、なおも2死一、二塁で内寄りの直球をフルスイングした。

 「打った瞬間に行ったと思いました。一本打ちたいと思っていたので、決勝で打てて良かったです」

 高校通算27号は今夏初アーチ。1年夏から4番を任された侍ジャパンU―18代表候補の一撃で、この回5点を奪うと、一気に流れを呼び、19安打で、埼玉大会決勝の最多記録となる17得点で県川口を圧倒。13年夏決勝で16―1で川越東を下した記録をさらに更新した。

 5年ぶりの夏切符。群馬から入学した蛭間にとっては初めての聖地だ。春季大会では県6連覇も、夏は勝てなかった。「本当に甲子園に行けるのだろうか…」。不安を打破しようと動いた。11日の初戦突破後、ミーティングを開催。ナインは各自のウイークポイントを紙に記した。主将を務める蛭間も「常に冷静に」と書いた。そんな行動が、ナインの結束を固めた。

 この日朝、森士(おさむ)監督の携帯電話にLINEのメッセージが届いた。2年生左腕として13年春のセンバツを制した小島(早大)からだ。侍ジャパン大学代表としてハーレム国際大会(オランダ)に参加し「僕たちは世界一になりました。頑張ってください」と激励された。14年夏は小島を擁しながら3回戦で県川口に敗退。「おまえの分もリベンジしてやる」と返事し有言実行した。

 昨夏は花咲徳栄が埼玉勢初の全国制覇。蛭間は「悔しかったし自分たちもやってやるという思いにもなった」という。13度目の出場を決めた指揮官も「昨夏に続いて(埼玉に)大旗を持って帰りたい」と力を込めた。 (横市 勇)

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