【北福岡】折尾愛真、創部15年目で初聖地!フルスイングで計10発55得点

[ 2018年7月24日 05:30 ]

第100回全国高校野球選手権記念北福岡大会決勝   折尾愛真12―9飯塚 ( 2018年7月23日    北九州市民 )

甲子園出場を決め喜びを爆発させる折尾愛真ナイン(撮影・岡田 丈靖)
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 歓喜の輪は一瞬だった。三ゴロ併殺で試合終了。右翼から走ってきた松井主将が合流すると、すぐに整列へと向かった。

 「相手がいての僕らなので。自分たちの持ち味、攻撃力が生きました。甲子園でも攻めの姿勢を前面に出していきたいです」

 2安打1打点の高校通算40本塁打の松井主将は言った。女子校から共学になったのを機に04年に創部。女子1人を含む5人のスタートから、15年目で初の頂点へ上り詰めた。

 打ち合いは望むところだった。1番・長野が2回2死満塁で直球を強振し右翼席中段に運ぶ先制のグランドスラムを放った。「思い切り振って当たった瞬間行ったなと。2本目は絶対に勝ちたいとの気持ちで運んだ」。10―6の6回一死一塁では左中間2ラン。5番の野元も3回に今大会6号のソロを放った。

 全員がフルスイングする。フォロースルーが大き過ぎ、捕手に当たる危険性から、奥野博之監督に打席の位置を前にするよう指示されたこともある。昨夏からチーム本塁打の目標を、日本ハム・清宮が早実で記録した通算111本塁打を抜くことに設定。今大会前に突破した。計6試合で10本塁打、55得点の猛打は本物だ。

 奥野監督は「子供たちが楽しんでやった結果」と話す。聖地でもフルスイングで全国を沸かせる。(井上 満夫)

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2018年7月24日のニュース