木田画伯 情熱あふれる多田野氏に熱視線 “ただ”者ではない男

[ 2018年7月24日 05:55 ]

木田画伯のイラスト(撮影・高橋茂夫) 
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 日本ハム・木田優夫GM補佐(49)による今回の「木田画伯の球界絵日記」は、酷暑の中で地道な仕事に汗するスカウトの人たちの活躍について。アマチュアスカウトが高校野球の地方大会で全国を駆け巡り、プロスカウトも酷暑の中でチーム強化に貢献すべく汗を流しています。今年就任した多田野数人プロスカウト(38)は木田GM補佐にとって日本ハム、独立リーグ・石川の“後輩”で、その情熱あふれる仕事ぶりに注目しています。

 7月に入って暑い日が増え、全国各地で猛暑日となる日がたくさんあり、中には気温40度に達した所もあります。いわゆる酷暑と言われる夏になっていて、野球をする方も大変ですが、野球を見る方も大変だと思いますので、ファンのみなさんも体調管理をしっかりしてください。

 野球を見る方といえば、スカウトは野球を見ることが仕事なわけですが、今は高校野球の地方大会が佳境を迎えようとしています。この何週間かはアマチュアスカウトのみなさんは連日、一日何試合も見てくれて、しかも地方球場にはスタンドに屋根のないところも多く、座る椅子もコンクリートだったり、大変な仕事をしてくれています。そのスカウトの人たちの努力が10月のドラフト会議につながっていくので、どうかこの酷暑を乗り切っていただきたいと思っています。

 そんなアマチュアスカウトとは別に、ファイターズにはプロスカウトと呼ばれる人たちもいます。プロスカウトの人たちは、先乗りスコアラーと言われる対戦相手の分析をする仕事と、1軍、2軍、3軍を含めた他球団の選手の評価をすることが仕事になっています。

 そのプロスカウトに今年から加わってくれたのが、ファイターズで投手として活躍し、去年まで石川ミリオンスターズにいた多田野数人氏です。ファンのみなさんはご存じだと思いますが、彼は普段は好青年なのですが、野球のことになると熱くなり過ぎるところがあるくらい情熱を持った男です。去年まで独立リーグで現役だった感覚と3年間選手兼任コーチをしていた選手を見る目、そして熱く野球に向き合う集中力でチームの強化に貢献してくれると思っています。スカウティングと育成で勝つファイターズですから、プロ、アマ問わず、スカウトと呼ばれる人たちの力が必要だと思っています。(日本ハムGM補佐)

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2018年7月24日のニュース