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140キロ出なくても抑える社会人のエースたち

三菱重工神戸・高砂の藤井貴之(左)と守安玲緒
Photo By スポニチ

 13日に開幕した第89回都市対抗野球大会はきょう24日午後6時から決勝戦が行われる。大阪ガス(大阪市)と三菱重工神戸・高砂(神戸市・高砂市)の関西同士の対決となった。

 今年も高校球児や大学生に参考になる投手が見事な投球を見せた。決勝に進出した三菱重工の守安玲緒(31)と日本生命から補強で加入した藤井貴之(30)の両右腕。球速は140キロ前後で決して豪球で抑える投手ではない。ただ抜群の制球力が生命線だ。

 準々決勝で鷺宮製作所を2安打完封した守安は「ストレートでファウルが取れたから変化球が生きた」と投球を振り返った。138キロのストレートでも“キレ”があるからファウルになる。そこから変化球で勝負ができる。三振は少なくても凡打の山を築いた。藤井も同様、両コーナーをきっちり投げ分ける変化球の精度がある。高校生でも150キロを投げる選手がいる中、藤井は2試合連続完封。芸術的とも言える内容だった。

 2回戦でこの藤井と投げ合って敗戦投手となった王子の近藤均投手(28)も見ていて楽しい投手だ。1回戦のSUBARU戦では6回途中に足の故障で降板したが、それまでは圧巻の投球。球審と会話をするように両コーナーに変化球を投げ分けた。後輩の投手が「近藤さんの投球って球審を試してますよね。このボールはどう?こおれはストライクでしょ?みたいにボール半分出し入れしながら投げてますもん」と感心するほど。本人は「そんなことないですけど、投球練習でも常に走者を想定しながら投げています」と練習から質の高い練習をしているという。

 もう一人はトヨタ自動車の佐竹功年投手(34)。1メートル69と小柄で投げ方も捕手のようにテークバックが小さいのが特徴。20代は150キロ前後の速球で抑えたが30代となりMAXは142キロ前後。それでもスライダーと小さく曲がるカットボール、フォークなどを同じ腕の振りで投げ分ける。打者心理を読み、打者の手元で小さく変化させる。“捨て球”も使い3―2のフルカウントからでも平気にボール球を投げて空振りを奪う心憎い投球は芸術の域に達している。

 スピードを追い求めたい高校、大学の投手たち。130キロ台でも十分勝負できる社会人の投手。東京ドームで見逃した選手はユーチューブでもいいから、この4投手の投球を見て参考にすればいい。生命線は同じ腕の振りと変化球の制球力。150キロなんていらない。この2つがあれば君たちもこの4投手のようになれる。

[ 2018年7月24日 08:50 ]

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