日本文理・大井監督「幸せ」31年…75歳最後の夏終わる

[ 2017年8月18日 05:30 ]

第99回全国高校野球選手権第9日・2回戦   日本文理0―1仙台育英 ( 2017年8月17日    甲子園 )

<仙台育英・日本文理>仙台育英に惜敗し、甲子園を去る日本文理・大井監督(右)
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 日本文理を率いて31年。75歳のベテラン、大井道夫監督の夏が終わった。スコアは0―1。「5、6点勝負になると思っていたが」と振り返り、安打では相手を上回りながら無得点に終わった打線に「相手投手にうまく放られた」と続けた。

 09年夏の準優勝、14年夏の4強が象徴するように、強力打線を目指し鍛えてきた。きっかけは97年夏の初出場。智弁和歌山に6―19で敗れて以来、「全国大会では打ち勝たないと」がテーマになった。最後の夏は得点を刻むことはできなかったが「思い切り甲子園を楽しめと選手には言った。甲子園でユニホームを脱げる。こんな幸せなことはない。もう十分です」。お立ち台では時折、笑みも浮かべた。今後は総監督としてチームに残る予定で、新チームは鈴木崇コーチが指揮を執る。 (矢崎 弘一)

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2017年8月18日のニュース