【巨人秋季キャンプ】あだ名は「しげる」松崎啄也、捕手再転向で「やるしかない」

[ 2016年11月11日 10:45 ]

<巨人秋季キャンプ>特守で汗を流す松崎

 巨人でのあだ名は「しげる」。松崎啄也捕手(24)のことだ。もちろん由来は、歌手で俳優の「松崎しげる」から。真っ黒に日焼けした顔に、大きな目、エネルギッシュな言動から、プロ入り後にそう呼ばれるようになった。「色が黒くて、顔が似ているからですかね…。プロに入ってから“しげる”とよばれるようになりました」と、豪快に笑った。

 宮崎秋季キャンプで泥だらけになっている。朝8時半過ぎに球場入りし、早出練習から居残り練習まで約10時間の猛練習で、日が暮れてから宿舎に戻る。7日にはインターバル走で、嘔吐(おうと)を伴う一時リタイア。青ざめた顔で練習に戻ると、一時離脱分を取り戻すべくノックで声を張り上げた。「マジでキツいです。でもやるしかないんです」とど根性で歯を食いしばった。

 作新学院、作新学院大、日本製紙石巻を経て、15年ドラフト8位で入団。大学時代までは捕手だったが、社会人では一塁手に転向した。「元々捕手でしたし、捕手に再挑戦したかった。チャンスもあると思う」とプロ入り後に再転向。今季は3軍で地道な練習に耐え、秋季キャンプメンバー入りを果たした。

 ブルペンでも球を受け、捕手としての技術を磨く秋。90キロの体格を生かした豪快な打撃を見せるためにも、守備力向上は欠かせない。「毎日ハードです。なんとか来年につなげるようにしたい」。東京ドームで登場曲に「愛のメモリー」が聞きたい…と期待するファンも多いだろう。(神田 佑)

 ◆松崎 啄也(まつざき・たくや)1992(平4)年1月20日、栃木県生まれの24歳。作新学院高では3年夏に、4番として31年ぶりの甲子園出場に導いた。作新学院大を経て、14年に日本製紙石巻に入社。15年ドラフト8位で巨人入団。174センチ、90キロ、右投右打。

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2016年11月11日のニュース