楽天 FA西武・岸に4年総額20億円提示へ 11日即日アタック

[ 2016年11月11日 05:46 ]

西武の岸

 プロ野球のフリーエージェント(FA)宣言選手が10日に公示された。6選手が権利を行使し、西武の岸孝之投手(31)、DeNAの山口俊投手(29)、ソフトバンクの森福允彦投手(30)、オリックスの糸井嘉男外野手(35)、日本ハムの陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)外野手(29)は移籍を視野に入れる。11日から契約交渉が可能となり、岸に即日アタックする楽天は4年総額20億円の好条件を提示することが分かった。

 どうしても欲しい人材。だからこそ最大限の誠意を示す。球団が岸に用意している条件は4年総額20億円の超大型契約。交渉に直接出馬する意向の星野仙一副会長も「誠意を持って前に進める」と語っていた通り、どこにも負けない条件を引っ提げて交渉の席に着く。

 それだけの価値がある。岸は宮城県仙台市出身。11年に発生した東日本大震災で甚大な被害を受けた東北を本拠地とする球団は、13年に球団史上初の優勝と日本一で被災地に感動を届けたが、翌年から今季まで3年連続でBクラスに低迷。完全復興へ道半ばの被災地に、再び優勝で勇気と元気を届けることを最大の目標としている。そのためには投手陣の整備は急務で、特に先発陣は入団から4年連続で2桁勝利のエース・則本以外に柱となれる存在がいない。2桁勝利7度、通算103勝を誇る岸は名実ともに補強に最適な存在だ。

 岸も東北学院大を出るまで地元で過ごし、「東北愛」は強い。この日は西武第2球場で自主トレに励み、他球団との交渉を前に「まだオファーを頂いていないのでなんとも言えませんが、もし手を挙げてくれる球団があれば、しっかり話を聞かせてもらいたい」と話した。4年契約を提示している西武は宣言残留を認めている。残留か移籍を決めるポイントについては「選手としてどのように評価してもらえるか、どれだけ必要としているか」と説明した。

 倉敷秋季キャンプ中の梨田監督は「(交渉日は)11月11日で1が4つもある。何かいいことがあるといい。アプローチしてくれるのは監督としてありがたい」と補強に積極的な球団に感謝した。球団は岸がプロ入りから背負っている背番号「11」を用意することも検討中。現在は塩見がつけており、岸の獲得に成功した際は譲渡に向けて調整する方針だ。「即日アタック」で岸に提示する大型条件。全てはファンに朗報を届けるためだ。

 ≪早い動きは吉!?3球団一気4人と交渉へ≫11日の解禁日に岸、山口、森福、糸井の4人が交渉する見通し。これは93年にFA制度が導入されて以降、94年に並ぶ最多タイだ。同年は11月16日に解禁となると、ダイエー・根本陸夫球団専務が上京して西武からFA宣言した工藤、石毛と相次いで交渉。素早い動きで熱意を伝えた。中日は近鉄からFAとなった金村と交渉のテーブルに着き、その席で入団が決定。会見で金村は「思い切り笑いたい心境」などと話した。ヤクルトもオリックスからFAの山沖と交渉を行った。

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