中村GM長男、医師の大輔さん「父の遺志受け継ぐ」虎ファンに謝意も

[ 2015年11月20日 09:06 ]

参列者にあいさつする中村勝広氏の長男・大輔氏

中村勝広さんお別れの会

 中村GMの長男・大輔さんが医師として活動する米国から戻り、お別れの会の主催者を代表して謝辞を述べた。

 生前の父は野球をこよなく愛し、野球とともに生き、野球に身を捧げた、まさに野球人そのものでした。選手、監督、ゼネラルマネジャーとして優勝を体験することはできませんでした。その意味では野球人として真の勝者とは言えないのかもしれません。しかし、命をかけて自分の身を削り戦い続けた父を、男としては勝者だったと私は信じています。そんな父を心から誇りに思います。

 父は、阪神ファンの皆様を本当に愛し『阪神ファンのおかげで俺はここまでやってこれた。今年こそ阪神ファンを喜ばしてあげたい』と私たちに話しておりました。思い返せば1992年、父が監督としてあと一歩のところで優勝を逃したその翌日。もう優勝できないことが決まっているにもかかわらず、この甲子園球場を満員のファンが埋め尽くし、ある一つの横断幕には『中村監督、夢をありがとう』と書かれておりました。私たち家族は、その一つの横断幕に救われ、それに代表する阪神ファンの真の温かさがあったからこそ、父は優勝という夢を追い続け戦い続けることが出来たのだと確信しております。

 私は父の背中からたくさんのことを学びました。仕事に真摯(しんし)に取り組み、どんな逆境にも負けず立ち向かう意志。謙虚な心を持ち周りの人を大切にし絆を深め合い、家族の絆も大切にし大きく包み込んでくれる父。恥ずかしながら、この年齢になっても私にとって父は一番尊敬する人であり、目標でした。私たち遺族に今できることは、父の遺志を受け継ぎ、周りの人の心を見つめ続け、絆を深め、大切に生きていくことだと思っております。(抜粋)

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