王さん「今年は簡単に決まった」工藤監督で全員一致

[ 2015年11月20日 05:30 ]

工藤監督の正力賞受賞を発表する王・選考委員長

工藤監督が正力松太郎賞受賞

 王貞治委員は「選考資料を(選考会場に)忘れて来ちゃうほど、今年は簡単に決まった。工藤監督しかいないと全員一致で決定した」と振り返った。打率3割、30本塁打、30盗塁の「トリプルスリー」を達成したソフトバンク・柳田とヤクルト・山田、2年連続最下位のヤクルトを就任1年目で14年ぶりリーグ優勝に導いた真中監督の名前も挙がったが、ソフトバンクの球団会長を務める王委員は「コーチ経験がない中で自分で情報を集めチームを分析し、選手と話をして戦力や性格を調べた」と工藤監督を評価。球団初の2年連続日本一に「大仕事を成し遂げてくれた」と喜んだ。

 選手、監督両方での受賞は王委員、昨季ソフトバンクを日本一に導いた秋山幸二前監督に次ぐ3人目。ダイエー、ソフトバンク監督時代の愛弟子で、監督を引き継いだ2人の受賞に王委員は「秋山も工藤に似ていて、理論を持って“秋山カラー”を出した。工藤監督も短い期間で監督像をつくった」と目を細めた。

 ◆正力賞選考委員 王貞治(ソフトバンク球団会長)、杉下茂(野球評論家)、中西太(野球評論家)、山本浩二(野球評論家)、門田隆将(作家)=敬称略、順不同=

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2015年11月20日のニュース