早大後輩の鳥谷 中村さんに誓った弔いV「GMの思いを達成できれば」

[ 2015年11月20日 09:06 ]

献花を行う鶴岡(右)と鳥谷

中村勝広さんお別れの会

 ユニホームを着用し一塁側ベンチ前に整列した阪神ナインらは、電光掲示板に映し出された中村GMの姿をじっと見つめていた。急逝した中村GMの心残りはリーグ優勝であり日本一。金本監督から来季のキャプテン継続を明言されている鳥谷は、沈痛な表情のまま、チームを代表し偉大な先輩に来季のV奪回を誓った。

 「来年優勝して、中村GMの思いというものを自分たちが達成できればいいと思います」

 鳥谷は中村GMの長男・大輔氏と同じ1981年生まれで、まさに親と子ほどの年齢差があった。一方で、同じ関東出身で早大から即戦力として阪神入団という共通項を持つ。世代こそ違うが、猛虎をけん引する宿命をともに背負った。

 「信じられない気持ちは今でもあります。大学の先輩でもありますし、素晴らしい人だったと思います。そんな人が亡くなられたというのは非常に残念に思います」

 GMと選手という立場であったこともあり、2人で話すことは多くなかった。昨年オフにフリーエージェント(FA)宣言しメジャー挑戦を模索した際、中村GMは周囲に「(移籍の決断が)出ないことを祈るしかない」と漏らし、ひたすらに残留を願っていただけに「おられるうちに優勝できれば良かったんですが…」と、いまだに後悔の念を抱く。

 来季のリーグVは残された者の使命と言っていい。GMと同じ早大主将を務めた選手会長の上本も「頑張れ、とよく声をかけてもらった。もちろん優勝するためにやっている。(GMに)見てもらえれば。しっかり頑張りたい」と弔い星を誓った。

 阪神のために、まさに命をかけた中村GM。遺志を受け継ぐ猛虎ナインが、2005年以来、11年ぶりのリーグ制覇を成し遂げた時こそ、本当の恩返しとなる。(山本 浩之)

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