大リーグ 防球ネット増設へ前進 コミッショナー「変更がある」

[ 2015年11月20日 12:23 ]

ファンに対してファウルボールと飛んでくるバットに注意を促すフェンウェイ・パークの表示板(AP)

 米大リーグのコミッショナー、ロブ・マンフレッド氏(57)は19日、「何らかの変更があるのは明らか」と来季からの防球ネット増設について結論が出つつあることを明らかにした。

 マンフレッド氏は現在行われているオーナー会議(年4回開催)での記者会見において、詳細は来年1月のオーナー会議で書面に記すとした上で、全球団のオーナーから防球ネット増設の計画に関して理解が得られていることを報告した。

 「防球ネットの増設というのは簡単なようだが、そうとは限らない」。マンフレッド氏は当該事案の解決が難儀であることを吐露すると、「我々としてはファンに安心して試合を観戦してもらいたいが、ネットを嫌うファンもいる。また、すべての球場が同じ形状ではないという複雑な問題もある。この件は、そういったことを考慮に入れ、適当なバランス(結論)に近づこうとしている」と続けた。

 防球ネットはバックネット以外存在しない大リーグでは今季、ファウルボールなどで観客が負傷する事件が相次ぎ、4月には折れたバットが観客席にまで飛び、女性ファンが一時、生命の危機に陥るという重篤な事故も発生。マンフレッド氏はシーズン中に「これは全30球団の重大な懸案事項だ」と内野席への防球ネット増設を示唆していた。

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