大谷快投ブチ壊し…韓国に逆転負け 小久保監督痛恨「継投ミス」

[ 2015年11月20日 05:30 ]

<日本・韓国>9回無死満塁、小久保監督(右)にボールを手渡す2番手・則本
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プレミア12準決勝 日本3―4韓国

(11月19日 東京D)
 最後に落とし穴が待っていた。侍ジャパンは19日、準決勝で韓国と対戦し、逆転負けを喫した。3―0の9回に2番手の則本昂大投手(24)ら救援陣が打ち込まれ、計4失点。小久保裕紀監督(44)は自らの継投ミスを敗因に挙げた。7回1安打無失点、11三振を奪った大谷翔平投手(21)の快投も実らず、予選ラウンド初戦で快勝した宿敵に雪辱された。国際大会では3連覇を逃した13年WBCに続き、準決勝で敗退。侍ジャパンは21日の3位決定戦に回る。

 東京ドームに集まった4万を超える観衆の悲鳴。侍ジャパンの選手たちはベンチで動けなかった。今大会7試合目にして唯一の敗戦で、初代王者の道は閉ざされた。小久保監督は選手に言った。

 「負けの責任は全て俺にある。世界一を目指してスタートし、目標を達成することはできなかったが、全力プレーで最後(3位決定戦)を勝ちきろう」。則本から松井裕へつなぐのが勝ちパターンの継投だったが、大谷が7回まで投げたことで、小久保監督は「残り2回は則本」と決めた。8回を3者凡退。だが、9回に悪夢が襲った。3連打で1点を失い、なお無死満塁。急きょ松井裕を送ったが、金賢洙(キムヒョンス)に押し出し四球を与え、4番手の増井も李大浩(イデホ)に逆転2点打を浴びた。則本は「自分が甘かった。しっかり抑えて勝ちたかった。こんな悔しさは味わわない方がいい」と話した。

 韓国の流れを止める攻めの継投ができず、後手に回った。指揮官は「二、三塁の場面で1つ(一塁)が空いていれば、余裕を持って投げさせることができた反省がある」と継投の遅れを認めた。松井裕は過去3試合全てで走者を許していた。20歳左腕は「シーズン中のように見下ろしていく投球ができなかった」と追い詰められていた。

 「僕の継投ミス。こういった場面の継投は初めて。勝たないといけない中での継投の難しさを感じた」と小久保監督。これまではゲームプラン通りの継投だった。監督、コーチ経験がなく、代表監督に就任した指揮官の決断力が初めて問われる場面。大会前には「決断力というのは場数。なくて当たり前」と話したが、効果的な勝負手は繰り出せなかった。

 予選ラウンドから終盤に不安を残してきた。選手選考の時点から、先発投手と守護神だけを選んだ。指揮官は「本職の中継ぎ投手を選ばなかったのも僕の責任です」と話した。セーブ機会なら9回の頭からマウンドに立つ守護神たち。自分が出した走者ではない場面での登板には慣れていなかった。10月9日の最終登録メンバーが発表されると、各選手に電話を入れ、求める役割、構想などをできる範囲で明確に伝えた。事前の準備には怠りはなかったが、潮目を見極める采配は違った。

 13年の第3回WBCでも準決勝で敗れ、同じ準決勝で屈辱の逆転負け。悪夢は繰り返された。敗因をどう受け止めるのか。小久保監督だけでなく、個々が見つめ直さなければ、17年のWBCでの世界一奪回は難しい。(倉橋 憲史)

 ▼嶋 結果が全て。(松井裕と増井は)一生懸命投げていた。もう少し僕も何とかできたかなと思う。

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