バレ10試合ぶり一発59号 大台王手も3冠遠のく

[ 2013年10月1日 06:00 ]

<ヤ・D>3回 2死 ソロ本塁打を放ちベースを悠然と回るヤクルト・バレンティン(野手・ブランコ)

セ・リーグ ヤクルト3-6DeNA

(9月30日 神宮)
 ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(29)が30日、DeNA戦の3回に10試合ぶりとなる59号ソロを放ち、自身のプロ野球記録を更新した。15日の阪神戦で56、57号を打って新記録を樹立したが、18日のDeNA戦で58号をマークして以降、9試合本塁打が出ていなかった。今季は残り6試合。前人未到の60号の大台に王手をかけた。

 打った瞬間にそれと分かる、バレンティンらしい特大の一発だった。3回2死で迎えた第2打席。コーコランの初球、甘く入った変化球を仕留めた。左翼席上段で弾む140メートル弾。ゆっくりと歩きだし、着弾を見届けてから走りだした。

 「真ん中に来たスライダー。久しぶりにバットの芯で捉えることができた。完璧です」

 9月18日のDeNA戦(横浜)以来10試合39打席ぶりの59号ソロ。18日に58号を放ってからずっと苦しんできた。どこまで記録を伸ばすか注目される中、今季最長タイとなる9試合連続ノーアーチ。久しぶりの感触に、球団広報を通じて満足そうにコメントした。

 シーズン終盤で疲労はある。休日だった27日はオランダ大使館のレセプションに招かれ、シーズン最多本塁打記録の表彰を受けるなどスケジュールは多忙を極める。さらなる記録更新、そして3冠王への重圧から力みも生じる。それでも本塁打について「ノーチャンス。狙いはRBI(打点)だよ」と臨んだ一戦で、60号の大台に王手をかけた。

 59号の時点では打点トップのDeNA・ブランコに1差に迫った。しかしブランコが2発5打点の大当たりで、逆に6打点差をつけられ、打率も2厘差まで迫られた。それでも5回にブランコが3ランを放つと、ベンチに戻る際に一塁の守備に就くライバルを「ホームラン良かったね」と祝福。ブランコからは「おまえも6試合残っているから打点王もいけるんじゃないか」と笑顔でやりとりした。

 しかし試合後はノーコメントを貫いた。ブランコとは何度も食事に出掛けるなど仲がいい。それでもグラウンドではタイトルを争うライバル。チームとしても5位を争う相手に逆転で敗れただけに、悔しくないわけがない。ただ、バレンティンはブランコより3試合多い6試合を残している。まだ3冠王の可能性だってある。記録更新も、タイトルも、当然諦めるわけにはいかない。

 ▼大リーグのシーズン60発 過去5人(8度)が達成。史上初めて達成したのが、27年に60本を放ったベーブ・ルース(ヤンキース)で、61年にロジャー・マリス(同)が61本を打って更新した。シーズンの最多本塁打記録は、01年にバリー・ボンズ(ジャイアンツ)がマークした73本。一方、回数ではサミー・ソーサ(カブス)の3度(98年66本、99年63本、01年64本)が最多で、マーク・マグワイア(カージナルス)が2度で続く。

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