済美 安楽 自己最速153キロ!圧巻14K それでも「60点」

[ 2013年7月18日 06:00 ]

<帝京五・済美>今夏初戦で自己最速の153キロをマークした安楽は9回1失点

愛媛大会2回戦 済美7―1帝京五

(7月17日 坊ちゃんスタジアム)
 第95回全国高校野球選手権大会(8月8日から15日間、甲子園)の地方大会は17日、33大会で243試合が行われた。愛媛大会では今春センバツ準優勝の済美の怪腕、安楽智大投手(2年)が帝京五を相手に自己最速となる153キロをマーク。14奪三振、1失点と圧巻の投球で完投した。また、神奈川大会では横浜・渡辺元智監督(68)の孫・佳明内野手(2年)が「5番・一塁」で先発出場。3安打2打点の活躍で、小田原を6―0で破り4回戦進出。18日は28大会で183試合が行われる。

 16歳は凄みを増して「夏の扉」を開けた。マウンドに一礼して臨んだ安楽の初戦。初回から剛速球がうなりを上げる。そして迎えた4回。6番・横幕へ投じた4球目だ。外角低めギリギリに制球された球は153キロを計測した。相手打者のバットはピクリとも動かず、見逃し三振。今春センバツの広陵戦(広島)で記録した152キロを更新する自己最速。阪神・藤浪の大阪桐蔭時代の最速に並んだ。

 「自分の右腕で流れを呼びたかった。チームにとっても自分にとっても甲子園につながる大事な1勝になる。目指していたのはまず1キロの更新。チームの勝利が一番ですが、自分としては次に154キロを出したい。まだまだ出ると思います」

 初回からセットポジションで投球。その意図を説明した。「セットでフォームのバランスを修正し、バランスが取れてからワインドアップにしました」。ワインドアップにした4回からギアチェンジ。3者連続三振を奪うと、中盤の6、7回も回をまたいで5者連続。奪三振は計14を数えた。

 桐光学園・松井の存在は自身を高める原動力だ。「松井さんの場合は3球勝負できる球がある。スライダーは自分のと違って(相手は)見極められない。スピードもストレートに近いし、それにカーブでも三振を取ることができる。凄いですね」。ただ、感嘆しているばかりではない。センバツ後、走り込みと筋力トレーニングを徹底。この日は全141球中150キロ超は12球に及んだ。「下半身が使えて伸びが増した」と振り返ったように、終盤でも直球は衰えなかった。

 圧巻の投球で初戦の2回戦を突破した。それでも自己採点は「60点」。「この勝利でチームも自分もプレッシャーから少し解き放たれた。とにかく甲子園という舞台に戻りたい」。計772球の熱投も及ばず、準優勝に終わった今春。「優勝」という名の忘れ物を聖地に取りにいく。

 ◆安楽 智大(あんらく・ともひろ)1996年(平8)11月4日、愛媛県生まれの16歳。小2から野球を始め、道後中では松山クラブボーイズに所属し、2年夏に県大会準優勝。済美では1年夏から登板。好きな投手はダルビッシュ(レンジャーズ)。遠投110メートル、50メートルは6秒5。握力は右56キロ、左40キロ。1メートル87、85キロ。右投げ左打ち。

 ▼安楽の父・晃一さん(52)あの子は155キロにこだわっていますから。だから、あと2キロ足りませんね。

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