TDK阿部正176球12回零封 劇勝呼んだ熱投

[ 2013年7月18日 06:00 ]

<TDK・伯和ビクトリーズ>力投するTDK先発・阿部正

第84回都市対抗野球1回戦  TDK2―0伯和ビクトリーズ

(7月17日 東京ドーム)
 TDKは31歳のエース、阿部正がタイブレークとなった延長12回まで、自己最多176球を投げ抜いて14奪三振で完封。チームを7年ぶりの初戦突破に導いた。

 都市対抗で勝利投手になったのはNTT信越クラブの補強選手として出場した07年以来2度目。「うれしいのひと言。自分のチームで勝つのはやっぱり違う」。09年に統合されたTDK千曲川から移籍後の10年に右肘手術した右腕は「あの時は凄く痛くて投げられる想像ができなかった」と感慨深げに振り返った。14度目出場のチームが初戦を勝つのは06年以来2度目。前回も同じ伯和ビクトリーズ相手に同じ2―0だった。同年は勢いに乗って東北勢初優勝。V率100%と言える勝利に、当時主将だった川本大監督も「試合前から意識した相手だった」と笑った。

 ▽タイブレーク 社会人野球では都市対抗を含む公式戦で03年から適用している。当初は延長13回以降、かつ試合時間が4時間を超えた場合だったが、09年の都市対抗からは延長11回、11年からは延長12回から導入。1死満塁から試合を行い、攻撃開始の打順を選択できる。延長回が続く場合は継続打順となる。ただし、準決勝以降は適用しない。

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2013年7月18日のニュース