ブラゼル150メートル驚弾!“飛ぶ統一球”で復活

[ 2013年7月18日 06:00 ]

<ロ・ソ>殊勲のブラゼルは試合後、ファンと喜び合う

プロ野球 パ・リーグ ロッテ7-3ソフトバンク

(7月17日 QVC)
 ロッテのクレイグ・ブラゼル内野手(33)が17日、驚がくの本塁打を放った。5回の第3打席で、右翼照明灯付近まで運ぶ推定150メートルの特大弾。3回にもソロ本塁打を放っており、2009年から2012年まで阪神でプレーし、10年には47本塁打を放った大砲が、持ち前のパワーを存分に見せつけた。チームはこれで首位・楽天とのゲーム差を2に縮め、前半戦最終戦を最高の形で締めた。

 驚異的なパワーで相手の戦意を完全に喪失させた。5点リードの5回。初球だった。142キロの内角高めの直球。打球はピンポン球のように雨空に高く舞い上がると、地上から約30メートルの高さに設置された照明灯のすぐ下に着弾した。推定飛距離150メートル。その常人離れした2打席連続の3号ソロに、観客は度肝を抜かれた。

 「手応えは十分だった。ベストなスイングで完璧な本塁打。風が飛距離を伸ばしてくれたね」

 3回の第2打席もパワーヒッターならではの本塁打だった。142キロの外角低めの直球を左翼席へ。厳しいコースも逆風も関係ない。「逆方向への一発で自分の調子が上がっていると分かったよ」。こちらも初球。「雨が降っていたから中止も頭にあった。だからファーストストライクを狙ったんだ」。阪神時代に培った読みも健在だった。

 これで8試合で3本塁打。早くも「量産モード」に突入した。伊東監督は「15本は打ってほしい」とのノルマを課していたが、このままいけば26本ペース。しかも、デビュー戦となった9日のオリックス戦(QVCマリン)から8試合連続安打で、打率は・467とまさに絶好調だ。

 阪神時代の10年には47本塁打を記録した「飛ばし屋」だが、統一球が導入された11年は16本、12年は12本に終わり、戦力外を通告された。球の変化に対応できず球界を去った打者は多いが、ブラゼルもまたその一人だった。だが大砲不在のロッテからのオファーを受け再び来日。今季から日本球界は「飛ぶ統一球」を採用していることも追い風だ。「飛距離は球が関わってくることだから、それについては話さないほうがいいね」と球界の騒動を念頭におどけてみせた。

 元来、激高しやすい性格だが、今は凡打してもいら立つそぶりを見せず、すぐさまベンチ裏で自らのスイングをチェックする。スコアラーにデータを確認した上で「自分の頭の中で配球のことやスイングを一球一球復習するんだ」という。監督やコーチと積極的にコミュニケーションを取りながら、すべてを吸収しようという研究熱心さが結果に表れている。

 首位・楽天と2ゲーム差とした伊東監督は「一発で仕留めてくれるから相手にとって脅威だろうね」とニンマリ。前半戦の台風の目になった「逆転のロッテ」に、待望のパワーヒッターが加入した。後半戦も「混パ」の主役の座は渡さない。

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