キヨシDeNA4位ターン「また不慣れ場所に」

[ 2013年7月18日 06:00 ]

<D・ヤ>前半戦の最後を勝利で飾りファンの声援に応える中畑監督

プロ野球 セ・リーグ DeNA11-4ヤクルト

(7月17日 横浜)
 スコアボードの7回に「8」の文字が浮かぶ。2戦連続2桁得点で3試合連続逆転勝利。先制されても打ち負けない。5月4~6日の中日戦(横浜)以来2カ月ぶり、今季2度目の同一カード3連勝で4位に浮上。中畑監督のダジャレもさえた。

 「攻撃がうまくはまった。ハマスタ!違うか。(4位に)また不慣れな場所に来ちゃったね」

 7回は2死無走者からの猛打爆発。トドメを刺したのはブランコだった。2死一、二塁から147キロ直球を振り抜き右越え3ランだ。3年ぶり2度目の30号到達。リーグトップのヤクルト・バレンティンに2本差に迫り「球宴前に打ててうれしい。監督が信頼してくれるので打ち続けたい」と笑った。中日の11年、12年と故障がちで2年連続で100試合出場に届かなかった。移籍1年目の今季は全体練習前に背中の下にバランスボールを転がして入念にストレッチ。骨盤が前に出ているため、背筋が反り気味の姿勢を矯正するためである。連日の猛暑でも、汗を滴らせながらグラウンドで黙々と準備を怠らない。不動の4番がコンスタントに打ち続けるから得点力も高い。

 ブランコだけではない。同点の7回2死二塁から代打で決勝の右前適時打を放った筒香は「あの場面は絶対に走者を還そうと思った」と振り返った。ラミレスが2軍降格するほど野手の選手層は厚く、競争も激しい。リーグトップの360得点を叩き出す源は、少しでも状態が悪ければ2軍に落とされる危機感から生まれている。「後半戦に弾みをつけるいい勝利だった」と一本締めで会見を締めた指揮官。打線の破壊力は本物だ。

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